「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

正念場で問われる「必死さ」。必死に守り、必死にゴールをもぎ取り、泥臭く勝ち切れるか。【J2第17節 ジェフユナイテッド千葉戦 プレビュー&コラム】(23.5.20)  

前節はホームで東京Vに0対2。これで3戦未勝利となった。ここまで16試合を消化し、4勝4分8敗、勝点16、順位は19位。3連戦最終戦となる今節は13位ジェフユナイテッド千葉とのアウェイゲームに乗り込む。キックオフはフクダ電子アリーナで14時を予定する。

 

PICK UP フクアリで激勝するための必須条件 

 

3戦未勝利で崖っぷち、正念場

3戦未勝利、19位に後退。正念場だ。

13節金沢戦(〇4-0)で大勝を飾ったとき、順位は15位に浮上し、J1昇格プレーオフ圏内と勝点6差、J3降格圏と勝点5差、という状況だった。

あのときは、さあ、上の景色を見に行くぞ、という機運があったが、迎えた14節秋田戦(●1-2)であのような敗戦を喫すると、15節水戸戦(△2-2)、16節東京V戦●0-2)と3試合勝ちなしに。直近3試合はすべて2失点。

16節終了時点で19位に後退し、J1昇格プレーオフ圏内とは勝点10差に広がり、J3降格圏と勝点2差に縮まった。

掴むべきときに掴めないとこうなるという典型だ。そして、実力が拮抗したJ2は一寸先は闇、一瞬も気を抜けないリーグであることを痛感する。これらの状況を自分たちで招いてしまったことを自覚する必要がある。

今節、千葉に負ければ、J3降格圏に転落する可能性がある。厳しい状況だが、一丸となって乗り越えないといけない。まさに正念場。

シンプルに、より球際に厳しく、よりゴールに向かって行く姿勢を見せなければならない。攻守の切り替えで上回る姿勢を見せなければならない。そこで上回ることができなければ栃木に勝利はやってこない。

そして、徹底して「前へ」を貫くこと。前節後に山田が言っているとおりだ。

「自分たちが勝っているときは勢いがあり、全員から覇気を感じられる。前半から背後を狙い続ける。そういう自分たちのストロングを前半序盤から後半の最後まで発揮できている試合は勝っていると思う」

直近3試合はこれができていない。自分たちがやるべきことを愚直にやる。それらをやらずして栃木が浮上することはあり得ない。監督、コーチングスタッフ、選手個々が胸に手を当て、持てる力をすべて出せているか、今一度、自分自身に問いかけたい。

 

千葉は現在13位。直近2試合は甲府戦(〇1-0)、清水戦(〇1-0)に勝ち切り、初の連勝を飾った。今節は連続でフクアリで戦える地の利があり、初の3連勝が懸かる一戦になる。

(残り 2280文字/全文: 3280文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ