「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

俊英たちがインパクトを残した夜。【J2第9節 モンテディオ山形戦 レビュー】(23.4.13)

2023明治安田生命J2リーグ第9節

2023年4月12日19時キックオフ カンセキスタジアムとちぎ

入場者数 2,901

栃木SC 2-1 モンテディオ山形

(前半1-0、後半1-1)

得点者:9分 根本凌(栃木)、54分 根本凌(栃木)、73分 田中渉(山形)

天候 晴
気温 13.9℃
湿度 90
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 1 川田 修平
DF 23 福島 隼斗
DF 15 岡﨑 亮平
DF 6 大森 渚生
MF 10 森 俊貴
MF 7 西谷 優希
MF 4 佐藤 祥
MF 30 福森 健太
FW 45 安田 虎士朗
FW 37 根本 凌
FW 36 山田 雄士
控えメンバー
GK 41 藤田 和輝
DF 16 平松 航
DF 3 黒﨑 隼人
MF 13 植田 啓太
MF 24 神戸 康輔
FW 19 大島 康樹
FW 38 小堀 空

70分 岡﨑→平松
70分 根本→小堀
70分 福森→黒﨑
73分 森→大島
89分 山田→植田

 

▼攻撃の彩を示した俊英たち

厳しい試合を勝ち切った。山形は連敗しているチームとはおよそ思えない強者だった。ビルドアップはうまく、栃木のプレス連動をいなされると、トップ下の田中に何度もボランチの背中で受けられてピンチを招いた。

そんな山形のゴールを1点に抑えて逃げ切った。前節山口戦(△1-1)で奪えなかった2点目を奪い切れたからこそ掴めた勝点3だ。

今節、前線の3選手が新たな攻撃の彩を演出したのは間違いない。

シャドーの山田と安田は同タイプと言える俊英たちだ。ボールを収めれば溜めを作り、前に持ち運べ、ラストパスも出せる。プレッシングの強度も十分だ。その二人と相乗するように、1トップの根本が活きた。

9分、自陣で奪ったボールを山田が収めて運び、顔を上げてスルーパス。

「練習から山田選手や(安田)虎士朗とは目が合うことが多かった」という根本が背後へ抜け出し、相手GKをキックフェイントで倒すと冷静に決めた。

根本は今節、ビルドアップが巧みな山形に対し、粘り強く相手CBGKへのチェイシングを繰り返し、その上で2ゴールを奪い切った。

本人も「なかなか良い感触を掴めなかった」と振り返る7節群馬戦(●1-2)から前節山口戦(△1-1)でひと叩き、さらに今節は何かを掴んだような弾けたパフォーマンスだった。山田や安田らの存在も大きかったのかもしれない。

「根本が相手のバックパスに対して守備のスイッチを入れることで間違いなくチーム全体の連動性が生まれているので、そこは良くなっていると思います」

時崎監督もそう振り返っている。

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