「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

あれだけの「強度」の中でいかに質を発揮できるか。【J2第38節 FC琉球戦 レビュー】(22.9.26)

2022明治安田生命J2リーグ第38節

2022年9月25日18時キックオフ 栃木県グリーンスタジアム

入場者数 3,530人

栃木SC 0-0 FC琉球

(前半0-0、後半0-0)

得点者:

天候 晴れ
気温 20.9℃
湿度 77
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 1 川田 修平
DF 3 黒﨑 隼人
DF 45 平松 航
DF 16 カルロス グティエレス
DF 18 大森 渚生
MF 23 植田 啓太
MF 4 佐藤 祥
MF 7 西谷 優希
MF 10 森 俊貴
FW 8 髙萩 洋次郎
FW 32 宮崎 鴻
控えメンバー
GK 41 藤田 和輝
DF 30 福森 健太
MF 11 ジュニーニョ
MF 14 谷内田 哲平
MF 33 磯村 亮太
FW 29 矢野 貴章
FW 37 根本 凌

62分 植田→谷内田
62分 髙萩→矢野
75分 西谷→ジュニーニョ
75分 宮崎→根本
89分 黒﨑→福森

 

▼「強度」の中で髙萩が魅せた質

非常に強度の高いゲームだった。両チームとも球際や競り合いの攻防に心血を注いでいた。

ゲームを見ながら、ふと、新潟と水戸が対戦した直後の水戸・秋葉監督の言葉を思い出していた。要約するとこうだ。

「新潟さんはこれだけの強度の中で質を発揮できる。その差をまざまざと感じた」

今節のような高い強度の戦いのなかで、いかに質を発揮できるか。発揮できれなければ、バチバチと肉弾戦に終始し、スコアレスという結果が待っている。

強度が連続する攻防のなかで質を発揮していたのは、栃木は髙萩、琉球は池田廉だった。

彼らが放つ強弱のスルーパスは見事だったが、その先の受け手に精度がつかなかった。J1だったら付くだろうが、J2の下位同士の戦いには不足した。否、琉球はFW阿部拓馬が負傷離脱しており、FWサダム・スレイはコンディション不良だったとの情報がある。栃木からすれば助かったわけだ。

現代フットボールで強度を発揮することはもはや当たり前になっている。

栃木は37節大宮戦(●1-3)で強度不足に陥って3失点惨敗したが、翌節長崎戦(△1-1)でメンバーを入れ替えて強度アップに成功した。

対する琉球は前節、ホームで山口と対峙した際、球際や競り合いなどの強度で後手を踏み、山口に試合を持っていかれた(●0-1)。それがなければ勝てないぞ、と心を入れ替えて臨んだ栃木戦だった。

栃木県グリーンスタジアムで相まみえた両チームは、「強度」を拠り所にして90分間バチバチにぶつかり合った。だが、その先になければならない質をなかなか発揮できず、バトル合戦に終始し、試合はスコアレスで終わった。妥当な勝点1である。

 

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