「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

ハイプレッシャー、回収、前へ、フィニッシュ。完敗スコアに見える”前進”と課題。【J2第2節 東京ヴェルディ戦レビュー】(22.2.28)

2022明治安田生命J2リーグ第2節

2022年2月27日14時キックオフ 味の素スタジアム

入場者数 4,362人

東京ヴェルディ 3-0 栃木SC

(前半2-0、後半1-0)

得点者:3分 杉本竜士(東京V)、24分 梶川諒太(東京V)、76分 河村慶太(東京V)

天候 晴
気温 14.8℃
湿度 20
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 1 川田 修平
DF 3 黒﨑 隼人
DF 35 鈴木 海音
DF 16 カルロス グティエレス
DF 18 大森 渚生
MF 9 瀬沼 優司
MF 4 佐藤 祥
MF 7 西谷 優希
MF 10 森 俊貴
FW 38 小堀 空
FW 21 トカチ
控えメンバー
GK 25 青嶋 佑弥
DF 22 小野寺 健也
MF 14 谷内田 哲平
MF 23 植田 啓太
FW 19 大島 康樹
FW 29 矢野 貴章
FW 32 宮崎 鴻

59分 小堀→谷内田
59分 瀬沼→宮崎
67分 トカチ→植田
77分 佐藤→矢野
77分 森→大島

 

▼チャンスを確実に仕留められた

相手のヴェルディはチャンスを三回、確実に仕留めた。

対する栃木は「何度もいい奪い方ができているので一つ仕留めたい」(DAZN解説戸川健太さん)という展開だったが、ついにその一つが来なかった。

ヴェルディの攻守、守攻の切り替えは非常に速く、栃木がボールを奪ったあとにフィニッシュにたどり着くまでの過程で複数人にまとわり付かれ、ラストの精度を落とされてしまった。

DNA的な巧さに攻守切り替えの強度が徹底して注入され始めている堀ヴェルディ。時崎監督就任後、まだ間もない栃木。

両者の練度に違いがあるのは現時点ではやむなしだ。03は非常に悔しい結果だが、開幕秋田戦よりも前進したシーンがたくさんあったことを前向きにとらえるほかない。

 

今節の一つのテーマは「ハイプレッシャー」だった。

時崎監督が「うちの選手たちが想定した以上にやれていると感じる部分がたくさんあった」と振り返るとおり、3分にミス絡みで失点したあとも下を向くことなく前へフルスロットル”の姿勢を見せられていた。そして強度の高い連続プレスでボールを絡め取るシーンを何度も作り上げた。

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