「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

栃木らしい試合で連敗脱出なるか?【J2第3節 ヴァンフォーレ甲府戦 プレビュー&コラム】(21.3.13)

開幕2連敗という現実を突きつけられた栃木。早くも正念場だ。次なる相手はアウェーで対峙するヴァンフォーレ甲府。甲府は開幕から1勝1分け。栃木は甲府に対して直近5試合は負けなしだが、昨季の2回目の対戦では色濃い栃木対策をされて厳しいゲームとなった。今節はどのような展開になるか。甲府対栃木の第3節は14日14時からJITリサイクルインクスタジアムでキックオフを迎える。

 

▼昨年11月の対戦同様、セカンドバトル合戦も

昨年11月、30節にグリスタで甲府と対峙したときと同じような試合展開になる可能性はある(試合は△0-0でスコアレスドロー)。

相手の甲府は昨年8月、15節にホームで対戦した栃木に0対1で敗戦。栃木が強みとするセカンドボール争奪戦に後手を踏んだことが甲府にとって最大の敗因だった。

そうして迎えた11月の対戦では、甲府はセカンドボール争奪への準備を万全にしてきた。矢野貴章には元栃木のCBメンデスをぶつけ、チームとして落ちたセカンドボール争奪の意識を相当に引き上げて臨んできた。ボランチにもセカンドボール争奪に強みを発揮できる人選をしてきた。

 

試合はどうなったか。栃木はセカンドボール争奪で優勢には立てず、矢野でなかなか起点を作ることができずに、攻撃回数が少ない試合となった。このときはエース明本考浩もケガの影響で不在だったこともあり、前線での収まりどころがない苦しい展開だった。

それでも矢野、榊翔太の2トップの献身的なプレスバックの守備意識により、相手ボランチ勢を自由にすることなく、相手を優位に立たせることもなかった。

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