【無料記事】【レポート】ウーヴァが延長後半アディショナルタイム、劇的ゴールで勝利 栃木トヨタカップ天皇杯栃木県予選 第22回栃木県サッカー選手権大会・準決勝
(文・写真 永島一顕)
ウーヴァが9日のJ3栃木SCとの決勝に進出
延長後半アディショナルタイム、畦地が劇的ゴール
第22回栃木県サッカー選手権大会は2日、県グリーンスタジアムで準決勝が行われ、栃木ウーヴァFC(JFL)が延長後半アディショナルタイムに劇的ゴールを奪ってヴェルフェたかはら那須(関東サッカーリーグ1部)を退け、決勝進出を決めた。
2月のプレシーズンマッチ「第3回栃木南北決戦」では、1-1の引き分けだったこのカード、準決勝はキックオフから勝利に向けて意地のぶつかり合いとなった。一進一退の攻防を見せながらも、前半はヴェルフェがやや優勢に試合を進めシュート数で上回るも、両チームともゴールネットを揺らすには至らず折り返す。
後半に入っても、何度か決定機を作るなど序盤はヴェルフェの攻勢が目についたが、徐々に疲れが見え始めるとウーヴァの攻め込むシーンが増える。ただ、ともにゴールを割れずスコアレスのまま90分を終了した。
勝負の持ち込まれた延長に入ると、攻撃陣を2人入れ替えたウーヴァが敵陣に入ってプレーする時間が多くなる。それでも、ヴェルフェも必死にボールに食らいつき、ともに得点を奪えないまま延長後半のアディショナルタイムまで進む。決着はPK戦に持ち込まれるかと思われたが、終了間際、ウーヴァは左サイドの深い位置でのスローインを起点にボールを右へと展開。最後は途中出場のMF畦地健太がゴール右寄りから放ったシュートをネットに突き刺し、ウーヴァが劇的なゴールで勝利。第97回天皇杯全日本選手権大会の栃木県代表の座を掛けた決勝への進出を決めた。
ウーヴァは9日、同スタジアムでの決勝でJ3の栃木SCと対戦する。午後1時キックオフ。
栃木ウーヴァFC・堺陽二監督 JFLで初勝利して浮き足立つ中、相手は虎視眈々と勝利を狙ってくると予想でき、絶対に難しいゲームになると思っていた。選手たちには「120分で戦おう、交代選手がポイントになるからそれを含めて勝負をつけよう」と話し、準備をしていた。周りは「もっと早く勝負を決めてくれ」と思うかも知れないが、本当に難しいゲームをしっかり戦ってくれた。(決勝について)力は圧倒的に向こう(栃木SC)が上。しぶとくタフに食らいついていきたい。
ヴェルフェたかはら那須・堀田利明監督 勝たせてあげられず悔しさが残る試合となった。前半は主導権を握れていたが、最後の精度が低かった。仕掛けどころでもっと早く動いていれば、との思いはある。最後はボールウォッチャーになってしまい、相手に決められたが、一つ踏ん張ったり、踏み込んで入っていくところにJFLと関東の差が見て取れたし、相手は打たれ慣れている部分もあった。ただ、リーグ戦につながる敗戦ではあったと思う。
◇準決勝結果 栃木ウーヴァFC 1-0(前0-0、後0-0、延前0-0、延後1-0)ヴェルフェたかはら那須
◆栃木ウーヴァFCの出場選手
GK㉛森 建太
DF⑰鳥山 祥之
DF⑭岡本 洵
DF②鵜飼 亮多
DF㉙増田 修斗
DF㉖唐木澤 真也
MF⑧福田 周平
MF⑳松田 康佑→101分FW⑨松野 大輝
MF⑩内山 俊彦→111分DF⑤石堂 圭太
MF㉗村岡 拓哉
FW⑱宮下 周歩→65分MF⑪畦地 健太
◆ヴェルフェたかはら那須の出場選手
GK①小林 庸尚
DF⑤益子 義崇
DF②箕輪 圭祐→89分MF⑧高橋 祐樹
DF㉗高野 修栄
DF⑪関 敏史
MF㉖佐藤 秀人→111分FW⑲神村 秀斗
MF⑥秋谷 直紀
MF⑮小林 俊介
MF㉒進藤 圭介→69分FW⑭阿久津 草太
FW㉙森本 恭介
FW⑦高秀 賢史→77分FW㉚鈴木 大葵