「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【プレイヤーズコラム】栃木SC 9節盛岡戦のゴールは「自分はゴールとサッカーをしている」と豪語する大石治寿の真骨頂。クロスに強みを発揮し続けるストライカーの思考法とは。

「自分はゴールとサッカーをしている」と繰り返してきた大石治寿。

「自分はゴールとサッカーをしている」と繰り返してきた大石治寿。

ミスキックだろうがなんだろうが関係ない

 

大石が言っていたのはこれか――

瞬間的にそう思った。

 

9節盛岡戦の40分、左サイドの菅和範があげたクロスに対し、ニアサイドで上形洋介が潰れ、その背後にフリーで構える大石治寿にボールが繋がる。

大石は咄嗟にバックステップを踏むと、流れてくるボールに左足を合わせた。ボールは相手GKの頭上を超えてゴールネットに吸い込まれた。

栃木の先制ゴールのシーンだ。

 

ジャストミートでボールに当たったわけではなかったが、ボールはゴールに飛んでいった。

大石と、ゴールが、何か一本の線で繋がっているようなゴールだった。

 

「自分はゴールとサッカーをしているんで」

 

(残り 2405文字/全文: 2792文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ