【プレイヤーズコラム】栃木SC 9節盛岡戦のゴールは「自分はゴールとサッカーをしている」と豪語する大石治寿の真骨頂。クロスに強みを発揮し続けるストライカーの思考法とは。
ミスキックだろうがなんだろうが関係ない
大石が言っていたのはこれか――。
瞬間的にそう思った。
9節盛岡戦の40分、左サイドの菅和範があげたクロスに対し、ニアサイドで上形洋介が潰れ、その背後にフリーで構える大石治寿にボールが繋がる。
大石は咄嗟にバックステップを踏むと、流れてくるボールに左足を合わせた。ボールは相手GKの頭上を超えてゴールネットに吸い込まれた。
栃木の先制ゴールのシーンだ。
ジャストミートでボールに当たったわけではなかったが、ボールはゴールに飛んでいった。
大石と、ゴールが、何か一本の線で繋がっているようなゴールだった。
「自分はゴールとサッカーをしているんで」
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