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「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【トピックス】検証ルポ『2024シーズン 緑の轍』 第二章 城福監督「目に見えない緩み、達成感が命取りになる」(24.12.23)

城福浩監督と和田一郎ヘッドコーチ。およそ20年来の付き合いになる。

城福浩監督と和田一郎ヘッドコーチ。およそ20年来の付き合いになる。

第二章 城福監督「目に見えない緩み、達成感が命取りになる」

■おれら、やれるじゃないかと

20番を付けた大きな背中が、緑のゴール裏に向かって駆けてゆく。

5月6日、J1第12節のジュビロ磐田戦。2‐2で迎えた後半アディショナルタイム、森田晃樹のスルーパスから木村勇大がネットを揺らした。

2024シーズン、ホーム初勝利、そして初の連勝である。2トップの木村と染野唯月が揃ってゴールを決めたのも初めてだ。

5月12日、第13節の鹿島アントラーズ戦は苦しい試合となった。5分に鈴木優磨、8分に名古新太郎と立て続けにゴールを奪われ、後半の立ち上がり、コーナーキックから植田直通に豪快なヘディングシュートを叩き込まれる。

3点差とされ、しかもアウェーのカシマサッカースタジアムだ。限りなく黒に近い、敗色濃厚と言える。

しかし、東京Vは負けを易々とは受け入れない。途中から投入された齋藤功佑のゴールで反撃の狼煙を上げると、翁長聖のクロスから木村がシュートを決めて1点差。アディショナルタイム、リスタートから見木友哉のゴールで勝点1をもぎ取った。

5月15日、第14節のガンバ大阪戦はスコアレスドロー。負けなしを11試合まで延ばした。

この時点で東京Vは勝点18の11位(3勝9分2敗 得失点+2)。まずまず順調にポイントを重ね、降格圏から勝点7差と距離を取っている。帆に風を受け、視界良好。何の問題もなく見えた。

そんななか、城福浩監督は不穏なものを感じ取っていた。

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