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【マッチレポート】天皇杯-3 FC東京戦『止まっていた時計が動き出す』(23.7.13)

2023年7月12日(水)
天皇杯JFA第103回全日本サッカー選手権大会3回戦
FC東京 vs 東京ヴェルディ
19:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]17,497人 [天候]曇一時雨、弱風、気温25.1℃、湿度48%

FC東京 1‐1 東京V
前半:1‐0
後半:0‐1
延前:0‐0
延後:0‐0
PK:9‐8
[得点]
1‐0 塚川孝輝(20分)
1‐1 白井亮丞(70分)A北島祐二1
※A=アシスト、及び大会の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK1   マテウス
DF24 奈良輪雄太
DF23 綱島悠斗
DF5   平智広(46分* 千田)
DF38 アルハン(110分 小池)
MF28 楠大樹(68分 白井)
MF11 阪野豊史(74分 佐川)
MF17 加藤弘堅(46分* 山越)
MF34 西谷亮
MF9 杉本竜士(63分 北島)
FW29 河村慶人
(ベンチメンバー:GK21長沢祐弥。DF15千田海人、16山越康平。MF19小池純輝。20北島祐二。FW30佐川洸介、42白井亮丞)

監督 城福浩

試合データなど(東京ヴェルデ オフィシャルサイト)

■白井亮丞の同点ゴール!

右サイド、東京ヴェルディのスローイン。アルハンがタオルでボールを拭き、5、6メートルの助走を取る。綱島悠斗はボックスの真ん中より少し奥に立った。

試合前、綱島はアルハンから「ファーだ。ファーに入ってくれ」と言われている。だが、このときはまだ半信半疑なところもあった。

細身のアルハンが弓のように身体をしならせて放ったロングスローは、ヤクブ・スウォビィクが目測を誤るほどの勢いで伸び、その頭を越えてきた。

「相手はここまで届くとは考えてなかったんでしょう。僕に対するマークは緩かったです。ジャンプして、キーパーとディフェンスの間を狙い、うまく頭に当てられたと思ったんですが」(綱島)

ヘディングシュートは左のポストに当たって跳ね返り、東京Vは好機を逸する。

ゲームが動いたのはその5分後。揺れたのは、反対側のゴールネットだった。

20分、ぽっかり空いたバイタルエリアに塚川孝輝が侵入し、懸命に戻った阪野豊史が身体を投げ出す。しかし、その前に右足を振り抜かれ、絶妙な位置でバウンドしたシュートはマテウスの手をはじいてネットに突き刺さった。

「あそこで決めてくるのがJ1。あらためて、ああいった要所、決めるべきシーンで決め切れるかが重要なんだと」(阪野)

12年ぶりの東京ダービー、先制したのはFC東京。

「きつい、しんどい展開になったなと思いましたね。とにかく、相手に先制されないこと。自分たちが先に点を取ることが重要だと考えていたので」(奈良輪雄太)

(残り 2272文字/全文: 3351文字)

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