「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【トピックス】杉本竜士「とにかくいまは勝つこと。流れを変えるきっかけをつかみたい」 10月30日(土) J2第36節 ヴァンフォーレ甲府戦 15:00 味の素スタジアム(21.10.28)

負けん気の塊のような杉本竜士。攻守にわたって、持ち前のアグレッシブなプレーを見せてほしい。

負けん気の塊のような杉本竜士。攻守にわたって、持ち前のアグレッシブなプレーを見せてほしい。

■球際で何回勝てるかが勝利につながる

瞬間的な加速で相手に寄せ、ボール奪取即、身体を翻して攻撃に転じる。トレーニングの場でも杉本竜士の俊敏な身のこなしは際立っている。

この夏、杉本は5年ぶりに東京ヴェルディに復帰し、コンスタントに出場。前節のジェフユナイテッド千葉戦(1‐5●)では、4試合連続スタメン起用の期待に応え、加入後初のアシストをマークした。佐藤優平のロングパスに反応して杉本が裏に抜け出し、ヘディングのラストパスを山下諒也が蹴り込んだ。

「あれは優平さんがいいボールを蹴ってくれましたね。試合前、堀(孝史)監督から『相手の5バックの裏を狙っていこう』と言われていたとおり、いい形で決めることができました。ただ、全体的には反省の多いゲーム。相手のチャンスでことごとく決められ、集中力が下がってしまうところがあった。シーズンを通せば、流れのいい時期と悪い時期は必ずあるので、一喜一憂することなく1試合ずつ区切って切り替えていくのも大事」(杉本)

30日のJ2第36節、東京ヴェルディ(12位)はヴァンフォーレ甲府(3位)と味の素スタジアムで対戦する(15:00キックオフ)。甲府は9月に入ってから飛躍的に勝点を伸ばし、現在4連勝中と絶好調だ。

「甲府はやることがはっきりしていて、それぞれの個人能力も高い。自分たちはタフに戦い、基本に立ち返ってプレーするのが大切だと思います。たとえば、球際の争い。そこで何回勝てるかが勝利につながり、結果的に運を引き寄せることにもなる。とにかく、いまは内容よりも勝つことが求められているので、勝点3をサポーターに届けたい。ひとつきっかけをつかめれば、きっといい方向に進んでいくはずです」

昇格争いの生き残りが懸かる甲府は、アウェーとはいえ勝点3がマストのゲームだ。相手の勢いに飲まれてしまえば、一気に押し潰されかねない。ここは杉本の持つ負けん気の強さ、危機的状況で発揮されるチームの反発力に期待したい。

 

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