「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【直前インフォメーション】J2‐16[H] ブラウブリッツ秋田戦のポイント(21.5.29)

ブラウブリッツ秋田の放り込みは、ンドカ・ボニフェイスがまとめて面倒を見る。

ブラウブリッツ秋田の放り込み、直線的な攻撃は、ンドカ・ボニフェイスがまとめて面倒をみる。

J2第16節、15位の東京ヴェルディ(勝点18/5勝3分7敗 得失点-9)は、9位のブラウブリッツ秋田(勝点20/5勝5分5敗 得失点0)と、16時から味の素スタジアムで対戦する。対極のスタイルのぶつかり合いをどちらが制するか。

■読売クラブの撒いた種が東北で

ブラウブリッツ秋田の吉田謙監督は、東京ヴェルディの前身である読売クラブ育ちだ。育成年代は緑のシャツを着てプレーし、サテライトの位置づけである読売ジュニオールでプレー。日本鋼管サッカー部に移籍し、以降は直接的な関りを持っていない。

1970年3月1日生まれということは、藤吉信次コーチの1学年下で菊原志郎さんと同期。才能豊かな同世代のタレントが強い光を放つ一方、その存在は影のように沈んで見える。

吉田監督の現役時代の足跡はあまりに地味で、言葉を選ばずに言えばあの頃のスタープレーヤーが歯牙にもかけない選手のひとりだったと思われる。

現役を退いた人の一部は指導者の道に入り、新たな競争が始まる。互いに曲折を経て、またふたつの線が交わるのだから、サッカーは面白い。

読売、ヴェルディ出身の指導者は大成しないと言われ、むろんそれは語弊があるけれども(アカデミーや女子ですばらしい仕事をしている指導者は何人もいる)、現役時代の輝きに匹敵する成果を残した人物が見当たらないのは事実である。

案外、こういうところから成功者が出てくるのかもしれない。

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