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【トピックス】短期集中連載『永井秀樹、あの日、あのとき』Scene13(20.6.12)

Scene13. July 25 , 2007

■際立って見えた勘のよさ、状況判断の正確性

東京都北区、国立西が丘サッカー場――。

2007年7月25日、J2第30節のセレッソ大阪戦。東京ヴェルディ1969の3点リードで迎えた86分、フッキと交代して、永井秀樹がピッチに立つ。

わずか3分後、永井はさらっと仕事をやってのける。ボックスの手前までドリブルでボールを運び、密集のなかにいたディエゴにパス。一気にスピードを上げ、ペナルティエリアに侵入した。ディエゴからのリターンパスを受けた永井は、トラップでひょいとボールを浮かせて対面の相手をかわす。身体で面をつくって被せにくるゴールキーパー、吉田宗弘の動きを冷静に見切り、空いているコースにシュートを流し込んだ。

36歳となった永井の勘のよさ、状況判断の正確性は際立って見えた。勝点獲得に接近するために、どんなプレーが必要なのか。何を優先し、何をオミットすべきなのか。ドリブルを仕掛けるタイミング、逆サイドへの展開、それぞれをお手本のように示した。

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