【無料記事】【新東京書簡】第六十九信『まだまだ終わらぬ、リーグ中断』後藤(20.3.18)
■つよぽんはJをめざす
ところで海江田さん、体重増えてるの? おれは痩せランしようと思って走り始めたら3週間で左膝を痛めたんで、急遽、食事制限に切り換えて体重を落としているよ。痩せないと膝に負担がかかるしね。糖質カットは感覚としてわかりやすい。軽くなり、そろそろ膝の痛みもとれてきて、運動もまた加えていこうと思っている。
とまあ、ほんとうなら生活の基本が取材になるべきところ、運動とか食事が生活のリズムをつくっているのがこのJリーグ中断期間。そろそろ再開してほしいんですけど、どうですかね。いまトレンドの無観客LIVE配信を他に先駆けて発表した名古屋グランパスとFC岐阜の練習試合なんて、もう待ちきれないという絶妙のタイミングで飛び出してきた企画でしょ。安全第一は承知の上だけど、休校が終わるところも出てきそうだし。
公式戦が来る日を待ちわびているのは選手も同じ。目標になるのはやっぱりJリーグだ。
国際試合であるACLや代表戦は相手がいないとできないし、新型コロナウイルスの感染拡大は人間ひとりの手で制御できるものではないけれど、Jリーグは安全策を講じることができれば開催可能だし、決まった日程があれば選手はそこをめざして調整することができる。
延びる可能性もあるにしろ、FC東京にとっては4月3日に予定されている横浜FCとの一戦が当面の目標だ。
今シーズンから副キャプテンを務める“つよぽん”こと渡辺剛はこんなことを言っていた。
「難しいですけど、でも次の試合の日程は決まったので。まずそこに向けて自分たちができる準備をして、その先またどうなるかわからないですけれども、決まっているところに焦点を合わせてやっていければいいのかなと思います」
仮に東京オリンピックが延期になった場合、23歳以下となっている年齢制限の上限ギリギリで選出された渡辺のような選手が24歳や25歳で出場できるかどうか。メンバーは選び直しになるかもしれないし、年齢制限が撤廃されるかもしれない。こういう自分の手が及ばない物事については切り離し、自分にできることに対して集中できる賢さが渡辺にはある。
「(五輪代表から)年齢制限で外れたとしても自分で変えられる問題ではないので、それは(運を)持っていなかったものと(考える)。日程が変わるのもそうですし、自分ではどうすることもできない。あとは準備するだけなので、そういう部分はあまり気にしていません」
いまFC東京は週に一回か二回、練習をメディアに公開して取材に対応している。取材できる機会はある。トーキョーワッショイ!プレミアムもトーキョーワッショイ!プレミアムなりに、いまできることをやっていこうと思う。
『トーキョーワッショイ!プレミアム』後藤勝