「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【SBGニュース】なでしこリーグも開催延期。永田雅人監督「準備がしやすくなる面も。必然的に新しいことにチャレンジしていくシーズンになる」(20.3.16)

2018年、日テレ・東京ヴェルディベレーザの監督に就任して以降、全タイトルを獲得してきた永田雅人監督。まさにスーパー監督の実績だが、「タイトルを獲ったのは選手。自分ではない」との弁。

2018年、日テレ・東京ヴェルディベレーザの監督に就任して以降、全タイトルを獲得してきた永田雅人監督。まさにスーパー監督の実績だが、「タイトルを獲ったのは選手。自分ではない」との弁。

■前線の核、田中美南が抜けた穴をどうする

10日、日本女子サッカーリーグは、新型コロナウイルスの感染拡大により、21日に予定されていたなでしこリーグの開幕を見合わせると発表。1部と2部、第2節までの合わせて20試合が延期されることになった。

日テレ・東京ヴェルディベレーザ(今季から名称変更。呼称は日テレ、または日テレ・ベレーザ。SBGではベレーザの略称を用いる)は、昨季、前人未到のリーグ5連覇を成し遂げ、なでしこリーグカップ、皇后杯も制覇。2年連続のトリプルクラウンもまた史上初の快挙だった。さらに新設されたAFC女子クラブ選手権2019でも頂点に立ち、4つのタイトルを手中に収めている。

まさに黄金時代の真っただ中、今季はリーグ6連覇と3年連続3冠達成の懸かったシーズンとなる。

永田雅人監督は開幕が先延ばしとなった影響についてこう語る。

「もともとは代表に多数のメンバーが招集され、開幕直前の練習試合も組めず、彼女たちがチームに戻ってコンディションを回復させ次第、すぐに21日の愛媛FCレディース戦を迎える予定でした。その点では、準備がしやすくなりますね」

5日から11日まで、アメリカで開催されたシービリーブスカップ。ベレーザからは、FW10籾木結花、11小林里歌子、18遠藤純、MF5宮川麻都、8三浦成美、14長谷川唯、DF2清水梨紗、4土光真代、GK1山下杏也加の9名がなでしこジャパンに選出された(小林が故障により参加を辞退し、FW9植木理子が追加招集。長谷川が大会中に故障離脱)。結果は、3連敗に終わっている。

また、7日に予定されていたU-20日本女子代表の国際親善試合、U-20ドイツ女子代表戦(中止)にも、MF17菅野奏音、24木下桃香、DF13松田紫野、19伊藤彩羅が招集され、ベレーザはフィールドプレイヤー7人、キーパー2人という少なさでトレーニングを行っていた。

「こういったことは初めてではないので、その都度、状況に合わせてよりよい対応をしていくだけ。この機会を利用し、男子スタッフの助けも借りて個人を鍛えるトレーニングができましたよ」

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