【トピックス】『渡辺皓太「こんなに悔しい気持ちは初めて」だったコパ・アメリカでの挑戦』現地レポート(19.7.3)
世界最古のナショナルチームによるサッカー大陸選手権大会。コパ・アメリカが6月14日からブラジルで開催され、いよいよ大詰めに差しかかっている。
1999年のパラグアイ大会以来、20年ぶりに参加した日本代表は予想以上の健闘を見せながら、2分け1敗の成績でグループステージ敗退。J2から唯一選出された東京ヴェルディの渡辺皓太は出場なしに終わった。
ブラジルの地で、渡辺は何を思い、ここから這い上がろうとするのか。大会を取材した舩木渉(フットボールジャーナリスト)の現地レポートをお届けしよう。
※大会の結果や試合データはこちら。
■大舞台を前に、モチベーションは上々
ワクワク――。
渡辺皓太は南米ブラジルの地に降り立ち、気持ちの昂ぶりを隠さなかった。日本代表が招待出場したコパ・アメリカに、サムライブルー内唯一のJ2クラブ所属選手として参戦した。
最初に話を聞いたのは現地での練習2日目だった、6月15日のこと。けがの状態も含め、確認すべきことがいくつかあった。
「空港に着いたときとか、メディアとか、すべてが初めての経験で、試合になるともっといい経験ができると思うので、本当に自分の身体で感じたいという気持ちが強いです。テレビで見ている選手が出ているし、南米の雰囲気とかもテレビで見ていてすごくいいなと思っていたし、それで自分が(コパ・アメリカの)ピッチの上でプレーできると思うと、すごくワクワクしています」
あまり気持ちを顔に出さないタイプなので、表情を大きく変えることはなかったが、初めての日本代表入り、そしてコパ・アメリカという大舞台を前にして、モチベーションは上々のようだった。
6月2日のJ2第16節、京都サンガF.C.戦の終盤、渡辺は相手との空中戦の競り合いで着地した際に左足首を痛め、担架でピッチを後にしていた。翌週9日の鹿児島ユナイテッドFC戦も欠場し、日本代表に合流できるかも心配された。「ほとんどの時間治療していた」と本人も明かしたが、無事にブラジル入りでき「思ったより重傷じゃなかった」と安堵していた。
とはいえ不安がないわけではなく、「まずは体力的な部分を上げていっている段階」のため、14日のブラジルでの初練習は別メニューでの調整に。その後は非公開練習も多く、どれほどの練習量をこなせているかわからなかったが、グループステージ中に復帰できるものだと思われていた。
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