「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-13[H] アビスパ福岡戦『実り多き連勝』(19.5.12)

『世界へ翔べ』2019.5.11

『世界へ翔べ』2019.5.11

2019年5月11日(土)
J2第13節 東京ヴェルディ vs アビスパ福岡
15:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]4,526人 [天候]晴、弱風、気温25.9℃、湿度38%

東京V 3‐2 福岡
前半:2‐1
後半:1‐1
[得点]
1‐0 ネマニャ・コイッチ(10分)
1‐1 ヤン・ドンヒョン(33分)
2‐1 小池純輝(45分)
3‐1 オウンゴール(57分)
3‐2 鈴木惇(62分)

●東京Vスターティングメンバー
GK21 上福元直人
DF2   若狭大志
DF3   近藤直也
DF5   平智広
DF24 奈良輪雄太
MF6   井上潮音
MF4   藤本寛也(76分 李)
MF7   渡辺皓太
MF9   佐藤優平(79分 梶川)
MF19 小池純輝
FW27 ネマニャ・コイッチ(63分 永田)
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF17李栄直、22永田拓也。MF8内田達也、38梶川諒太。FW10レアンドロ、30ヴァウメルソン)

監督 ギャリー・ジョン・ホワイト

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■ホワイト監督の退かない采配

鈴木惇のミドルシュートがネットに突き刺さり、東京ヴェルディのリードは2点から1点になった。そして、課題とされるゲーム終盤の時間帯に入る。

ギャリー・ホワイト監督が2枚目の交代カードを切ったのが76分。藤本寛也を下げ、李栄直をピッチに送った。ポジションは最前線のトップだ。さらに79分、佐藤優平に代わって梶川諒太を入れ、中盤の運動量を補完する。

いかに相手をやりづらくさせるか。意図のはっきりと見える采配だった。

84分、タッチライン際、梶川が猛然一撃のスライディング。足に当てて、相手のロングフィードを阻んだ。85分、李がファールを誘い、時間をつくる。

「みんな、疲れてたんでね。少しでも活気づくプレーを。相手にとっていやな選択をしていくことが、チームにプラスになる」(梶川)

そうして、プレーが切れる度にラインを数メートル上げ、チームは落ち着きを得る。これまで波状攻撃にさらされ、サンドバック状態となっていた5バックと打って変わり、東京Vは狡猾かつ、前に出るディフェンスを見せた。

仮に同点にされることがあっても、この戦い方を是としなければならないと僕は思う。10回あったら1、2回は失敗するかもしれないが、いわゆるゴール前にバスを並べるような守り方は現実との乖離が大きい。並外れて巨躯のディフェンダーを最終ラインにずらりと並べ、前に単独でカウンターを打てる快速アタッカーがいれば、話は別だが。

(残り 1729文字/全文: 2842文字)

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