「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【トピックス】『小池純輝は絶好調』4月13日(土) J2第9節 FC琉球戦 14:00 味の素スタジアム(19.4.11)

自慢のスピードで、アウトサイドの槍となる小池純輝。

自慢のスピードで、アウトサイドの槍となる小池純輝。

■タッチライン際の19番に注目

小池純輝が絶好調だ。第2節の愛媛FC戦からスタメンに定着し、サイドアタックを仕掛けて数々のチャンスを演出。前節のモンテディオ山形戦は狭いスペースを強引にこじ開け、左足で先制点をゲットした。今季早くも2得点1アシストと数字で結果を残している。

「絶好調というほどノッている自覚はないですが、チームが苦しい状況のなか、ゴールに絡むプレーができているのはうれしいですね。インサイドで上手にやれる選手はほかにいるので、自分は幅を取ってタッチライン際で持ち味を出していきます」

13日のJ2第9節、16位の東京ヴェルディは5位のFC琉球と対戦する(14:00 味の素スタジアム)。J3から昇格してきた琉球は開幕4連勝と快進撃を見せ、今季のJ2で台風の目となっている。

「ゴールシーンだけを切り取って見ても、勢いの強さを感じます。それぞれの選手が自信を持ってプレーしている。ただ、勢いだけではないと思いますよ。力があるから、あの順位にいる」

琉球戦は『ホームタウンデー』として開催され、稲城・多摩・日野・立川のホームタウン4市の皆さまをご招待(詳細は後述)。ほんの軽い興味で、ふらっとやってくる初見のお客さんも予想される。

「やはり勝つことは重要になってきますね。スタジアムにきて楽しかったな、またヴェルディの試合を観たいなと思ってもらえるように、僕たちはピッチで力を尽くします」

ここにきて、ギャリー・ホワイト監督は気炎を揚げている。

「昨日、今日と非常に充実したトレーニングを行えました。主要テーマは攻撃です。本来、私は引き分けのゲームは好みません。5‐4、3‐2と打ち合って、最後は勝ちにこだわるゲームをお見せしたい」

近3試合、シュート数は3、3、5と湿りっぱなしだが、そうまで言うからには何らかの手応えがあるのだろう。どうやら、メンバーにも大幅な変更がありそうな様子だ。

当日の天気予報はピーカンの晴れ。チケットのご購入はヴェルディチケットまで。

《クラブウオッチ》
琉球戦は『ホームタウンデー』と銘打ち、野球、ホッケー、ゴルフといったスポーツ教室を開催。並々ならぬ力の入りようが窺える。ところが、「入場者数の見込みは……5500あたりか。招待チケットの着券率次第ではもう少し上も」と弱々しい声のクラブ関係者。どうも反応は芳しくないらしい。だが、天気は申し分なく、うってつけのサッカー日和になりそうだ。すると、「そう、天気はサイコーです!」と急に元気な声を出した。
『ホームタウンデー』は稲城市、多摩市、日野市、立川市に在住・在勤・在学の小・中・高校生、65歳以上のシルバーの方をホーム自由席に無料招待(要事前申込み)。同、一般の方は優待価格1000円となっている(要事前申込み)。

[今季の1試合平均入場者数] 4,361人( 20/22位)
過去3シーズンの1試合平均入場者数
2016年 5,402人
2017年 6,206人
2018年 5,936人

●ランド地獄耳●
▼琉球の攻撃陣を牽引するのは、東京ヴェルディユース90年組の富所悠。渡辺皓太は「小学生の頃、西生田のお好み焼き屋さんで見かけたことがあります。めちゃ巧い人というのは知っていたんで。うわ、富所さんだと驚いていたら、そのあとトップの監督だった川勝(良一)さんも入ってきてさらにびっくり。こっちから話しかけられるわけないじゃないですか。向こうは僕のことなんか全然知らないし」と味のあるエピソードを披露してくれた。さすがはバリバリの地元っこ。
▼練習終了後、井上潮音、渡辺、藤本寛也、森田晃樹、山本理仁の5人はグラウンドに残り、3タッチのリフティング勝負に日々明け暮れている。お昼ごはん権の懸かった真剣勝負だ。それぞれテクニックには自信ありの若手衆で、はたして誰が最強なのか。山本はこう証言する。「いつも勝つのは潮音くんと寛也くん。僕も負けてなかったんですけど、こないだ2回続けて負けちゃって」。このふたりが強いのはわかる。特に物がかかると勝負に辛くなるタイプだ。そこで、渡辺は「自分も負けないですよ」と反論。ということは、「晃樹くんは弱いっす。リフティングに古今東西や数字遊びを入れるので、それが苦手らしくいつもパニックになる」(山本)。これもサッカーへの愛深きゆえか。頭のなかはボールでいっぱいなのかな。

 

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