「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【監督・選手コメント】天皇杯-2 カターレ富山戦に向けて ~イバンコーチ、林陵平、橋本、平(18.6.5)

囲み取材に応じる、イバンコーチと小寺真人通訳兼テクニカルアナリスト。

囲み取材に応じる、イバンコーチと小寺真人通訳兼テクニカルアナリスト。

6月6日の天皇杯2回戦、カターレ富山戦(19:00 味の素フィールド西が丘)に向けて、イバンコーチ、林陵平、橋本英郎、平智広は次のように話した。

イバンコーチ
「先日の横浜FC戦でミステル(監督)が退席処分となりましたので、今回は私がきました」

――よろしくお願いします。場合によっては、天皇杯でイバンコーチが指揮を執ることも?
「そうではありません」

――トーナメントとリーグ戦、戦い方の違いは?
「われわれは変わることなく勝ちにいきます。これまで出場機会の少なかった選手たちを見るチャンスではありますけどね。彼らもふだんから同じプレーモデルに基づきトレーニングをしていますので、何も心配はいりません」

――相手はカテゴリーがひとつ下の富山です。特有の難しさもあるのでは?
「富山は数年前はJ2にいたチームだと知っています。能力のある選手がそろっており、現在のJ3の順位(14位)は別にして、本来上位に入る力を持っていると考えます。上のカテゴリーのチームが過信してしまうケースを訊かれているのでしょうが、その点は問題ありません。われわれがリラックスしすぎることはありませんので。どんな相手にも最大限のリスペクトを持って戦います」

――ここでも綿密なスカウティングを?
「映像はたくさん見ています。富山は5月に監督が交代して以降、プレーのアイデアに変化が見られましたので、すべてのゲームを確認済みです」

――もうすぐ2018FIFAワールドカップ ロシアが開幕します。研究の鬼であるイバンコーチは当然ご覧になるでしょう。通常の仕事に加え、大会の動向を日々追うことになり、体力面が心配されます。
「もし倒れてしまったら、私がこうして皆さんの前に現れることはないですね。私の興味の対象は、欧州のトップに位置するエリートのサッカーだけではありません。世界各地で、何か新しいものが生まれていないか、発見を求めて日常的に観察しています。でも、最優先はヴェルディの仕事ですよ」

――まあ、それはそうでしょう。
「ワールドカップでの興味は多岐にわたりますが、なかでも日本のゲームに一番注目しています。私の魂はすでにスペインと日本のハーフです」

――ちょっと言いすぎなのでは?
「いえ。私はサッカーで生きると決めてから、さまざまな国で仕事をしてきました。スペインとは異なる日本の文化、社会に触れ、人間的に大きく成長できたと感じています。よって、日本に貢献したい気持ちはとても強い。自分がサムライであるとは言えませんがね。魂の半分は日本人です」

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