【マッチレポート】J2-31[A] 水戸ホーリーホック戦『1点の重み』(2016/09/12)
2016年9月11日(日)
J2第31節 水戸ホーリーホック vs 東京ヴェルディ
18:04キックオフ ケーズデンキスタジアム水戸
[入場者数]5,631人 [天候]曇一時雨、無風、気温23.4℃、湿度80%
水戸 1‐1 東京V
前半:0‐1
後半:1‐0
[得点]
0‐1 高木善朗(27分)
1‐1 船谷圭祐(48分)
●東京Vスターティングメンバー
GK31 鈴木椋大
DF19 大木暁
DF3 井林章
DF5 平智広
DF23 田村直也(49分 安在)
MF13 船山祐二
MF8 中後雅喜
MF14 澤井直人(81分 アラン)
MF32 二川孝広(64分 北脇)
MF10 高木善朗
FW17 ドウグラス・ヴィエイラ
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF2安西幸輝、6安在和樹。MF11南秀仁。FW9アラン・ピニェイロ、18高木大輔、29北脇健慈)
監督 冨樫剛一
■納得感と忸怩たる思い
とりあえず、勝点1。
先制しながら、ミスで追いつかれてのドロー。惜しいと言えば惜しいが、そもそも東京ヴェルディの先制点も相手のミス絡みだった。
決定機の数はどうか。水戸ホーリーホックの5回に対し、東京Vはゼロである。得点シーンでさえもカウントできない。27分、水戸のクリアを船山祐二がカットし、高木善朗につなぐ。高木善は、ファーサイドから中央に入ってくるドウグラスを狙い、ワンバウンドさせるいやらしいボールを入れた。これがディフェンダーのミスキックを誘い、ゴールキーパーもボールを制御できず、ゴールインとなった。
誰がどう見ても、オウンゴールが妥当だ。ボールが枠内に向かっていたことを根拠に、得点とするのはJリーグ特有の甘さである。エールディヴィジ(オランダ1部リーグ)でのプレー経験がある高木善が、「あれを自分のゴールと言っていいのかわからないですけど」と振り返ったのは当然。本来、ゴールはもっと厳正なもので、だからこそ1点の重みがある。ストライカーに特別な価値が生まれる。
誰の幸せにも寄与しないオウンゴールより、得点にしたほうが傷つく者が出ず、双方丸く収まるといったところか。こういった記録員の裁量も、何かとなあなあで済ませたがる和の心がのぞく。トップ・オブ・トップの日本代表で主役を張れるようなストライカーが育たない事情とも無関係ではない。
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