「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】天皇杯-2 ロアッソ熊本戦『ゴールラッシュ』(2016/09/04)

2016年9月3日(土)
第96回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 2回戦
ロアッソ熊本 vs 東京ヴェルディ

19:00キックオフ うまかな・よかなスタジアム
[入場者数]1,483人 [天候]曇、気温28.6℃、湿度62%

熊本 1‐5 東京V
前半:1‐2
後半:0‐3
[得点]
1‐0 平繁龍一(8分)
1‐1 平智広(28分)
1‐2 高木善朗(43分)
1‐3 澤井直人(50分)
1‐4 平智広(66分)
1‐5 高木大輔(90+4分)

●東京Vスターティングメンバー
GK31 鈴木椋大
DF19 大木暁
DF3   井林章
DF5   平智広
DF23 田村直也
MF20 井上潮音
MF8   中後雅喜
MF14 澤井直人
MF32 二川孝広(57分 南)
MF10 高木善朗(72分 北脇)
FW17 ドウグラス・ヴィエイラ(80分 高木大)
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF2安西幸輝、30高木純平。MF11南秀仁、16中野雅臣。FW18高木大輔、29北脇健慈)

監督 冨樫剛一

■崩れなかったのは成長の証

二川孝広のパスには、いつも明確なメッセージが添えられている。このスルーパスはダイレクトでのシュート。相手を背負った味方の足元にビシッとつけるパスは、ひとまずキープの要求。二川の繊細なフェザータッチとイメージの描出が、それを可能にする。

このときは、スピードに乗って前に運べ、だった。43分、二川がスペースに出した柔らかいパス。これを受けた高木善朗はぐんぐん加速し、ドリブルでボックスの手前まで持ち込んだ。ゴールまで約25メートル。いったんスピードを落とし、周囲のサポートを待つかと思われたが、高木善のチョイスはシュートだった。

「蹴った瞬間、入ったと思いました。もしかしたらポストの内側をかすめるかもしれないが、それでも中に転がるはずだ、と」(高木善)

右足から放たれたグラウンダーのシュートは、キーパーの手の先を抜けてゴール左下に突き刺さる。東京ヴェルディが2‐1とゲームをひっくり返した瞬間だった。

(残り 2093文字/全文: 2899文字)

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