混沌J2の今後を展望するLIVE(J論)【4/10(木)21時】

「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【この人を見よ!】vol.5 味方を生かす才人 ~MF30 高木純平~(2016/04/20)

今季、全試合スタメン出場を継続中だ。優れた戦術眼を持ち、バイプレーヤーとしてチームを陰で支える高木純平である。派手さはないが、シンプルなプレーで味方を生かす才人。正確な状況判断に基づき、いまこの瞬間に何が必要かを見抜くインテリジェンスがある。個人が特長を発揮し、かつチームの機能性を高めるためにはどうすべきか。その生き方は、サッカーを考えに考え、丹念に年輪を重ねることでいつしか太い幹となった。

■清水エスパルスユース82年組、最後のひとり

2001年、高木純平は清水エスパルスユースからトップに昇格した。古巣である清水のチーム関係者はこう語る。

「純平の代はユースから5名昇格し、高卒を2名獲った。あれから16年、現役はとうとうあいつだけになったなあ。若い頃からしっかり者で、だからこそ長持ちしたんだろうけど、堅物ってタイプでもなかった。若手からは、カッコいい先輩という見られ方をしていたね」

取り立ててサイズがあるわけでも、身体能力に長けるわけでもない。清水仕込みの技術はあったにせよ、周りのレベルも高く、飛び抜けて目立つほどではなかった。だが、同期では最も息の長い選手となった。

「よく言うじゃないですか。新人の将来なんて誰にも予想がつかない。宝くじを買うようなものだって」

高木純はそう言って笑う。

「僕はそれほど期待されてなかったですよ。同期の一番星は村松潤(2012年、FC岐阜SECONDで現役を退いた)。ほかの選手はみんな有名で、最下位の評価だったと思います」

(残り 1867文字/全文: 2498文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2 3
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ