「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【練習レポート】『沖縄キャンプレポ 8日目』紅白戦!(2016/01/29)

ホワイトボードを使い、冨樫監督から戦術面の注意点が与えられる。

ホワイトボードを使い、冨樫監督から戦術面の注意点が与えられる。

今日は午後練のみ。8対4のボール回し、おなじみのポゼッショントレーニング、クロス&フィニッシュといったメニューを次々に消化し、最後は紅白戦が行われた。20分という短い時間だったが、試合を想定した紅白戦は始動してから初めてである。

Aチーム:GK鈴木椋大。DF安西幸輝、井林章、平智広、安在和樹。MF楠美圭史、南秀仁、高木善朗。FWアラン・ピニェイロ、高木大輔、杉本竜士。

Bチーム:GK太田岳志。DF高木純平、田村直也、ウェズレイ、大木暁。MF澤井直人、船山祐二、永井秀樹(林昇吾)、中野雅臣。FW平本一樹(井上潮音)、ドウグラス・ヴィエイラ(郡大夢)。

実戦さながらのテンションでぶつかり合い、身体をばちばち当てる音がピッチサイドに聞こえてくる。途中、安西幸輝が左手首を痛めるアクシデントがあったが、テーピングでぐるぐる巻きにしてすぐさまピッチに戻った。

「明日は勝つ。勝つために何をすればいいのか。そうした試みのなかで見えてくるものがある。各自、しっかり身体を休めて、コンディションを整えてくれ」と冨樫監督の話があり、この日の練習を切り上げた。

30日、いよいよニューイヤーカップ沖縄ラウンドの最終戦、東京ダービーだ。この日に合わせ、急ピッチで状態を上げてきたのが平本である。

「楽しみですね。キャンプイン当初は、31日の練習試合に間に合えばいいかなという計画だったんですが、やはりダービーは特別ですから。どうせならコンディションを上げて出たかった。みんなちゃんとわかってるかな。特に若い連中は。だってダービーですよ」

後半の勝負どころで、平本とドウグラスは投入されることになるかもしれない。

練習終了後、井林や南、高木大と熱心に話し込んでいたのは、今季エースナンバーの10番を背負う高木善だ。しばらくすると今度は中後雅喜や楠美を捕まえ、何事か懸命に問いかけている。表情は真剣そのもの。開幕に向けてチームを強化する過程で、1試合も無駄にしたくないとその顔に書いてある。

「J1に上がる。どうしても上がりたい。さきほどは主に立ち位置や攻守のポイントについてすり合わせをしていました。あとはパススピードを上げていこうと。いまトライしている4-3-3の形ではそれが大事になる。J1に上がったときを考えても必要なことですから」

高木善にとっては、トップで経験する初めての東京ダービーだ。

「ユースの頃は負けた記憶がないですね。とにかく勝ちたい。それだけ」

そう言い残し、バスに乗り込んだ。ひょうひょうとした振る舞いに惑わされがちだが、彼の根底を支えるのは飽くなき勝利への執着だ。今年に懸ける思いの強さに疑いの余地はない。

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