「ゼルビアTimes」郡司聡

【★無料公開】【マッチレビュー】第41回日本クラブユース選手権(U-18)グループステージ第2戦・京都サンガF.C.U-18戦/グループステージ突破へ、望みをつないだスコアレス。運命の第3戦へ

▼決定打を欠き、スコアレス

後半開始前には応援エリアに陣取る、メンバー外となった選手たちから魂のこもった激励を受けた選手たち。その思いに応えるべく、町田は決定機を作り出す。47分、左サイドで石田からの縦パスを受けた柳澤が相手DFを振り切ってエリア内へ侵入。シュートはU-18日本代表GK若原智哉の冷静な対応により距離を詰められたことで枠を捉えられなかったが、ゴールの予感が漂った。

しかし、50分にはアクシデントが発生する。京都に左サイドからクロスボールを送り込まれると、前に飛び出したGK黒田裕士とダイレクトシュートを狙った相手FWが激突。勇気ある飛び出しでピンチを防いだ黒田だが、激しい接触によるダメージでプレー続行不可能となり、GK市橋知弥が急きょ、交代出場することになる。

試合はその後、こう着状態へ。京都はボールを持てるが、効果的なパスを前線へ供給できず、町田も良い守備を見せた後の攻撃で決定打を放てない。連戦ということもあり、両チームとも選手交代でフレッシュな選手を投入するなど打開を図る中、残り時間が5分を切った終盤に町田が猛攻を見せる。

右CKから鈴木がヘディングシュートを放ってゴール左隅を捕らえたが、この場面は相手選手がブロック。そのこぼれ球をDF谷口幸太が狙うも、相手のプレッシャーを受けて枠の上に外してしまう。さらにアディショナルタイムにはMF馬場渓が角度のないところからシュートを狙い、終了間際には左サイドからのクロスをファーサイドで鈴木が強烈なダイレクトシュートを放ったものの、これも枠を捉えることができず。試合はスコアレスドローに終わった。

前日の敗戦から立て直した町田は、勝ち点1を獲得して最終戦にグループステージ突破の望みを残した。Gグループは2連勝のFC東京U-18の突破が確定。残り1枠を勝ち点4の京都と争うことになる。町田がグループステージを突破するためには、まず目の前の松本山雅U-18に勝利すること。その上で京都U-18がFC東京U-18に敗れれば、勝ち点で並ぶことになる。そこで重要になってくる京都U-18との得失点差は『3』。この差を挽回するために、町田には2点差以上の勝利が求められることになる。

簡単な突破条件ではないが、果たして町田ユースはノックアウトステージへの切符をつかめるのか。休息日を1日挟んで、運命の最終戦は7月26日に開催される。

Photo&Text by 雨堤 俊佑(Shunsuke Amazutsumi/町田日和特派員)

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