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「ゼルビアTimes」郡司聡

【無料公開・余談放談2015】新不定期連載スタート! 第1回は『運命の“母校戦”に寄せて』です

突然ですが、日頃の取材活動の中での雑感を、不定期でしたためていこうと思っています。タイトルは『余談・放談2015』。箸休めにでもお楽しみください。

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▼好きな言葉を痛感した1日

 

「運命は偶然よりも必然である」

かの有名な芥川龍之介が残した名言らしいのですが、僕、この言葉を気に入っているんです。ちなみに「好きな言葉ベスト3を挙げろや」と言われたら、この言葉が1位。2位は「練習はウソをつかない(練習は人を裏切らない)」。3位は「ときめき」。まあ、2位と3位はいつの日か触れることがあるでしょう。

なぜ、いきなりこんな話をしたかと言いますと、この言葉を痛感する出来事があったんです。先日、取材した第20回東京都サッカートーナメント準決勝・FC町田ゼルビアvs東洋大学でのこと。この対戦は実は僕にとっての“母校戦”だったのです。1●年前に東洋大学に入学したときは、よもや定点観測をしているチームが自分の母校のサッカー部と公式戦で対戦する試合を取材できる日が来るとは想像もしていませんでした。

僕が在籍していたころの東洋大学サッカー部は、関東大学リーグ2部に食い込めないチーム力で、何度か東都大学リーグで優勝を果たした野球部が大学スポーツの代名詞でした。東洋大学の名を一躍全国区にした駅伝も当時はまだ常連出場校ではありませんでした。「サッカー部が陽の目を見る日がいつかはやって来てほしいな」とおぼろげながら思っていました。

まあ、大学在籍当時から、僕は情報発信をする立場でサッカーの仕事をしたいと、そこを目指していたので、近い将来、定点観測をしているチームと母校が公式戦で対戦する可能性はゼロではありませんでした。でもそのためには、まず僕自身がその立場になることが大前提で、並行して東洋大学サッカー部の躍進も必要でした(生意気にすみません)。

いまこうして1●年の時を経て、“母校戦”が実現したのは、対戦順の妙や両チームがどのカテゴリーに属しているか、といった偶然性の結集があればこそです。でも、よくよく考えてみると、僕がこの仕事を目指した日々があって、そのための一つの手段として東洋大学の門を叩いて、母校の東洋大学サッカー部が躍進を果たし、そして周囲の数々の支援のおかげでいまの仕事をできているからこそ、町田vs東洋大学の公式戦を取材できるのだという結論に達しました。

この日の“母校戦”は偶然ではなく、やっぱり必然なんだなと試合を見ながら感慨にふけった次第です。「え? じゃあ、町田と東洋大どっちを応援していたの?」と聞ききたくなりますよね。「友よ。その答えは風に吹かれている」と言いたいところですが、「こう見えても意外とリアリストです」というヒントだけ与えておきます(笑)。

では、また。第2回があれば。

Text by 郡司 聡(Satoshi GUNJI)

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