Jリーグクラブ社長のリアル経営日記

Jリーグクラブ社長のリアル経営日記:Vol.1 創刊号。このWEBマガジンにあるもの、ないもの。

創刊にあたり先ずはご挨拶

この度、タグマさんにて『Jリーグクラブ社長のリアル経営日記』を創刊させていただきました、筆者の小島耕です。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、J2水戸ホーリーホックの代表取締役社長に2020年7月から就いております。

大局的には日本サッカー界、日本スポーツ界に何か一石を投じることができれば、、、そんな大きな目的を持ちつつも、Jリーグクラブという組織に従事する人々が日々、どんな時間を過ごしているのか、どんな考えをしているのか、そんなことを日記調でライトに発信する内容にしていければと思っています。

あまり難しい内容にするつもりはなく(そもそも書く力がない!)、平易で皆さんのサッカーライフに何か新しい風景や社長業の日常を通じてお見せできればと。

そんな思いを持って今回の発刊に至りました。

このWEBマガジンにあるもの、ないもの

先に『Jリーグクラブ社長のリアル経営日記』に書くことがないものからお伝えします。

前述のとおり、私は株式会社フットボールクラブ水戸ホーリーホックというクラブで代表取締役でありクラブの経営を任されています。しかしながら、このWEBマガジンでは水戸ホーリーホックのクラブ内の経営状況の発信や、クラブに起きる事象に対しての詳細な解説や私見を述べることは原則ありません。事業面のPRもしません。SNSで発信される内容以上のクラブ内情報はありません!

もちろん、水戸ホーリーホックの強化面、試合に関する感想なども書くつもりは一切ないです。
クラブ固有の情報は基本的には発信されないことは事前にお断りしておきます。
もし期待させてしまっていたらスミマセン、、、。

現時点で発信しようと考えている内容はあくまでもサッカークラブを経営させていただいている私の「日記」です。

毎日どんな業務をしているのか?
業務の際に大事にしていることは何か?
一日の終りに何を考えているのか?
経営者として日々何を学んでいるのか?
そもそもまだまだ見えにくいサッカークラブの業務の中身は?
サッカー界、スポーツ界に起きているさまざまなトピックに対する考えは?

「日記」という日常を通じて、経営者としての苦悩や成長、変化を皆さんにお見せできれば良いなと思っています。

発刊の本来目的について

今回のWEBマガジン発刊にあたり、多くのご意見が届くことが予想されます。
そのほとんどはネガティブかもしれません。

「クラブの一経営者が“副業”をするのか?」
「クラブの業務に集中すべきだ」
「クラブの内部機密情報は漏れないのか?」
「コンプライアンス意識が低いのではないか?」

ほかにもあると思います。
私には結構なアンチもいますので(笑)。

そのすべてのご意見に耳を傾けつつ、私が今回の発刊を決意した理由を創刊号に書き残しておきます。

2019年、私は水戸ホーリーホックに着任しました。それまで約20年間、メディア畑で仕事を続けてきた私にとって、壁一枚向こう側のクラブの業務の様子はこれまでの取材などで見えていた風景、想像していた風景とは大きく違うものでした。

実際のクラブ運営や経営で起きていること、日常の様子はファンサポーターの皆さんとの間にたくさんの勘違いや誤解もあると感じました。同時にクラブの内側からの恒常的な発信不足もあったと思います。

そこで私はSNSを通じてさまざまな活動の発信を続けてきました。時には「炎上」を起こしながらも、プロスポーツクラブで働くことやクラブの実状を多くの方に伝えたい想いがそこにあったと記憶しています。何よりもスポーツの現場で働く方々の職業価値を高めたい一心で発信を続けてきたつもりです。

ただ残念なことに、このような発信への誤解も生じるのも昨今のSNS発世論形成の特徴かなと私は感じています。意見の対立を認めず、ひたすらに向かい合う意見を徹底的に潰すことが多くなった昨今のSNSの世界に少し私は疲れてしまいました。
“裏方”である者が言葉を発することは否である、黙って仕事に集中せよ。そんな声も多く届きます。それは何か違うよなと私は日々感じています。

「スポーツ界の職業価値を高めたい」
「スポーツの仕事を未来に残る、そして選ばれる仕事にしたい」
SNSでの発信は続けながらも、何か自分のミッションを表現できる場所はないか、そんな考えを最近頓に持つようになりました。
今回の『Jリーグクラブ社長のリアル経営日記』はそんな自らのミッションが表現できる場所になれば良いなと勝手ながらに考えていますし、現役のJクラブの経営者の挑戦がわずかでもスポーツ界に一石を投じることができれば良いと考えています。

価格と発行頻度について

価格はあえて(?)、挑戦的な価格にしています。
批判も覚悟の上です。
皆さんからいただきました売上の一部は、より多くの方がサッカーだけに限らずスポーツ観戦を楽しめるような施策の実行でお返しをしたいと思っています。

特にスポーツ観戦が何らかの事情で未体験であるご家族やお子様たちにスポーツの感動や興奮、熱狂を体験していただきたいと考えています。

またできれば購読者の皆さんとの直接的なコミュニケーションも積極的に取りたいと考えています。もちろん、多くの方に読んでいただきたいと思いながらも、価格に相応しい満足度、売上の還元を目指します。ご理解いただける方の購読をお待ちしています。

発行頻度は「目標!週2〜3回発行」でいきます!
私の日常を書き留めながら、そのタイミングで起きたニュースやトピックについても意見を書いていきたいと思います。文体や内容も号数を重ねる度に変化もしていくはずです。

ライフワークとして細く長く続けていきたいと思っています。
ただ、社長業優先ですので発行頻度が守れない時もあろうかと思います。
その際はご容赦ください。と、、、先にお詫びをして、創刊号の結びとさせてください。

長文へのお付き合い、有難うございました。

小島 耕

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