大崎航詩選手インタビュー(後編)「家族の存在が自分の活力。見せられる景色を全部見せてあげようと思っている」【インタビュー】

【写真 米村優子】
一つも無駄な時間はなかった
Q.プロ4年目ではじめて大きな怪我もなく、シーズンを過ごすことができました。これまでの3年間、本当に怪我やアクシデントに苦しみ続けてきたと思います。あらためて、これまでの3年間をどのように捉えていますか?
「自分のサッカー人生において、順風満帆に進んだことは一度もないんですよ。何か一つ目標を達成する時に大きな代償を払うことが今まで何度もありました。全国高校サッカー選手権大会に出たいと思って高校に入学したものの、3年間で何回も怪我をして、自分の行動や考えの甘さに気付かされました。そうした代償を払った上で最後の選手権に出場することができました。また、大学時代には、怪我やコンディション不良のため、インカレ(全日本大学サッカー選手権大会)に1分も出場できなかったんですよ。それなのに、一つのきっかけで水戸に拾ってもらえたんです。水戸に加入してから最初は腰椎分離症で出遅れましたし、2年目はコンディション不良に苦しみましたし、3年目は骨折を繰り返してしまいました。でも、必要なタイミングで必要な出来事が起きると僕は思っているんです。苦しかったですけど、それも含めて、自分なんです。たぶん、そこに何かの意味があるだろうと思っています。実際、今年も水戸でプレーし続けたから晴樹と会うことができた。ポジションも3バックの左でプレーできて、そこで自分らしさを取り戻すことができましたし、それが自分にとって必要なことだと思うことができています。苦しい時期が長かったですけど、一つも無駄な時間はなかったと思えています」
Q.壁にぶつかった時に、その現状を受け止められたのはなぜでしょうか?
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