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デイリーホーリーホック

【HHレポート】[HOLY SPONSORS]第10回・有限会社 やまの湯「地域のサッカーチームは街を動かすことが出来る」(2013/4/30) ※全文無料公開

水戸ホーリーホックを支えてくれるスポンサーさんにお話を聞く企画「HOLY SPONSORS」。第10回目にレポートさせていただいたのは、約3年前からメディアスポンサーとして支援していただいている「有限会社 やまの湯」です。どのような思いを抱いて水戸のスポンサーとなり、支援を続けているのか、山野和哉取締役専務にその経緯や今後の水戸への期待すること等をインタビューした模様をお伝えします。

メディアスポンサー・スーパー銭湯 やまの湯
有限会社 やまの湯 取締役専務 山野和哉さん

水戸ホーリーホック事務所と隣同士
ホームゲーム当日や勝利の翌日は特別サービスも


「スーパー銭湯 やまの湯」の大人料金は平日490円、土日祝日は590円。数千円代と料金体系が高く、ホテル代わりになるような入浴施設とは違い、我々は地元のリピーターが顧客です。
そこは水戸ホーリーホックと通じるものがありますし、事務所もお隣同士。
我々は「フットサル サンフィート」というフットサル場も経営していますし、息子が小学校の頃からずっとサッカーをやっていて、ホーリーホックの前座試合、エスコートキッズをしたり、下部組織の入団テストを受けた事もあります。残念ながら落ちましたけれども(笑)。
息子と海外サッカーをよく観るのですが、そこはすごく遠い世界。ホーリーホックもJリーグという華やかな世界にいますが、また違ったサッカーの醍醐味を感じています。
そんな自然な流れから、約3年前からスポンサーをさせて頂くことなりました。

水戸ホーリーホックのホームゲームが開催された当日に限り、その半券、年間パスポートを見せると平日の大人料金が490円から450円に、土日祝日590円が500円に割引されます。1枚につき1名有効で、アウェイの方ももちろんOK。勝利した日の翌日はポイントカードのスタンプが2倍となるキャンペーンも実施中です。
このようなサービスをしている事もあり、水戸の事をよく知らない清掃のパート従業員も「関西弁を話しているお客様が多いけど、今日のホーリーホックの対戦相手は関西のチームだったの?」と分かる時があったりします(笑)。

柱谷哲二監督や選手の皆さんもよく銭湯に入りに来てくれますが、皆さん気取った所がないので、一般客の方と普通に溶け込んでいますね。私はふらりと来ている監督など見掛けると、いつも驚いてしまいます(笑)。
選手や監督のお風呂の入り方までは分かりませんが、私のオススメは、まず身体を洗い、少しお風呂で温め、サウナ、そして水風呂、冷え切った所で炭酸泉に入る、最後に露天風呂で涼む入浴方法。サウナに入る前に少し汗ばむぐらいお湯に浸かるのが効果的です。温冷浴で血管を伸縮させたり、炭酸泉で毛細血管の血行の流れを良くすることで美容や健康の向上にも繋がります。温冷差で頭がクラクラする場合もありますので、体調に合わせて試してみて下さいね!


【写真 米村優子】

改めて感じる闘将の存在感の大きさ

ホーリーホックは、やはり柱谷監督の存在の大きいですね。私は40歳なので、監督が闘将として現役でプレーしている頃を知っています。「あの熱い人がホーリーホックの監督として来てくれるんだ!」と就任当初は衝撃的でしたね。
柱谷監督と秋田豊さん(FC町田ゼルビア監督)がうちのフットサル場でJリーグのOB会のサッカースクールを開いた事があるのですが、さすがプロだなと思いました。今まで監督をテレビやスタジアムの観客席から離れた場所から観ていましたが、パスもシュートもスキルが違うし、ボールもコートも小さく感じるような迫力やオーラがとにかく凄い。ド素人の自分が同じピッチにいたら、とてもじゃないけれども気合負けしてやっていけない。何も出来ないと思います(笑)。
銭湯に来ている時もオーラはありますが、ピッチでは更に大きかった。距離が近づくと、監督の凄さをもっと肌で感じるようになりましたね。
監督も一年目は手探り状態から始め、二年目に理念を浸透させ、三年目の今年が本領発揮の年。一番楽しみなシーズンです。
監督のお話を聞いたことがありますが、サッカーの監督は技術、知識が優れたりするだけではなく、人間性も重要なんだなと思いました。監督は名選手でしたが、決して自惚れず、自分の知識や経験だけで指導をしようとしていない。
普通の会社であっても、すごく良い上司になるだろうなと思います。

地元の選手が育ち、チームが成長していく過程に勝った負けた以上の感動がある

ありきたりですけれど、インパクトとしては鈴木隆行選手、あと本間幸司選手も印象的です。本間選手のようなはえぬきに近い選手がこれからどんどん増えていく事が大切なのかなと思います。
「近所の○○さんが今日先発するよ!」とか、海外の華やかなサッカーでは絶対に味わえない楽しさ。成長していく過程を知ると応援し甲斐がありますよね。私はレアルマドリードみたいなスターの寄せ集めみたいなチームはあまり好きになれない。それよりもクラブの信念がヒシヒシと伝わり、若い選手を育てて、チームも成長していく姿に、勝った負けた以上の感動があると思っています。
寄せ集めのチームというのはサッカーが好きな人はいいかもしれませんが、知識のない年配の人まで巻き込んでというのは、なかなか難しい。
水戸市出身の大津祐樹選手(VVVフェンロー)のような選手が水戸ホーリーホックを経て、巣立ち、引退する前に水戸へ戻ってくるような流れがもっと欲しいですよね。

地域のサッカーチームは街を動かすことが出来る

プレーオフ6位以内は決して狙えない位置ではないのかなと思います。ガンバ大阪、ヴィッセル神戸など見ただけでビックリするようなチームもありますが、その一角に食い込むぐらいに頑張って貰いたい。
プレーオフ進出、J1へ上がれる上がれないという所で話題性を振り撒いて貰えると、水戸の街もホーリーホックを中心にまとまってくれるのではないかと思いますね。水戸はまだまだ観客数なども伸び悩んでいますが、J1が見えてくると水戸自体をホーリーホックが盛り上げてくれるんじゃないかなと期待しています。我々もホーリーホックを応援して、水戸の街が元気になって、一つになって盛り上がる。
絶対に手が届かないことではない。是非そういう戦いをして貰いたい。

スタジアムの問題もありますが、水戸ホーリーホックが頑張ってくれれば、みんな押してくれると思うんですね。
水戸ホーリーホックがJ1へ上がれる順位まで行きました、でもスタジアムの準備が整わない、じゃあ昇格お預け!なんて、水戸市民として恥ずかしい事です。
2005年にヴァンフォーレ甲府が初めてJ1へ昇格した時の特集映像を今も強く覚えています。本当に色々な地元の方が応援して、クラブが支えられて、甲府の街全体が盛り上がっていました。
地域のサッカーチームは街を動かすことが出来る。そう確信しています。ホーリーホックが盛り上がることで、東日本大震災からの精神的な地域復興にも繋がると思います。
サッカーが好きでずっと観ていたという人だけではなくて、お爺ちゃんお婆ちゃん、そしてその孫まで一緒になって応援していく。こういった地元に根ざしたサッカークラブの楽しみというのは、他のスポーツにはなかなかないのではないでしょうか?

うちは昔の銭湯代わりです。都内の銭湯へ行くとお客さん同士の会話がなくて違和感があるのですが、うちの場合はすごく賑やか。お互い名前も知らないけれど、いつも同じタイミングでお風呂に入っていて仲良くなったりすることも多いようです。
水戸と同じく地元の人々にリピートして貰い、脱衣所や風呂場で挨拶や会話が飛び交う場所であり続け、そしてホーリーホックの話題でも盛り上がり、人々の輪を繋げる存在として地域にもっと根付いて貰えれば有難いなと思います。


【写真 米村優子】

スーパー銭湯 やまの湯

住所/水戸市笠原町144-1
tel/029-244-1126
営業時間/10:00~24:00(最終受付23:00)
第3月曜日定休(祝日の場合は翌日)
http://www.yamanoyu.com/index.html

(米村優子)

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