いいことばかりはありゃしない……2024-J2第14節・千葉戦(A)マッチレビュー
▼2024明治安田生命J2リーグ 第14節
5月6日(月) 19:03キックオフ/フクダ電子アリーナ(8.482人)
ジェフユナイテッド千葉 1-0 横浜FC(Jリーグ公式サイト)
【得点】
29′ 千葉/呉屋大翔
コイントスを終えて両キャプテンが別れたとき横浜FCはピッチサイドで最後のアップを行なっており、千葉の選手はすでにホームサポーター側のハーフに集まろうとしていた。しかし小林祐介が指を回しながら何か伝えると、逆側のハーフに移動を始める。ざわついていた千葉サポーターは横浜FCイレブンが目の前にやってきたことで事態を察し、市川暉記が持ち場についた際は激しいブーイングを浴びせた。
この攻撃方向の入れ替えは横浜FCベンチの指示によるものだった。入れ替えを行わなければ、前半は横浜FCが千葉サポーターに向かって攻め、後半は千葉が自分たちのゴール裏に向かって攻めることになる。「このフクダ電子アリーナで、千葉が自分たちのゴールに向かっていくときにかなり迫力があることは長年ずっと見てきて感じていた」という四方田修平監督は、「後半にその勢いを出させないために、前半のうちに逆にしておこうと考えた」と明かす。
千葉の番記者が「アウェイチームがよくやってきますね」と言うくらい、ゴール裏を埋め尽くすホームサポーターの声援が屋根に反響して醸し出される熱気はすさまじく、『フクアリ劇場』と呼ばれる数々のドラマを生んできた。ほかにも入れ替える効果としては、後半に難しい展開になったときにベンチから直接指示を伝えやすいこともある。何にしても、指揮官はリードして、悪くても同点で後半に入る算段を立てていたと思われる。
しかし結果的にこの攻撃方向の入れ替えが裏目に出て、試合の流れを決定づけてしまうことになった。
【選手交代】(横浜FCのみ)
46′ 慶治朗→カプリーニ
63′ 伊藤翔→中野、髙橋→ソロモン
80′ 岩武→拓海
87′ 潮音→和田
▼ターンオーバーした千葉の猛プレス
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