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【無料記事】小川航基「日本では味わえない球際の強さ、インテンシティの高さを初練習で感じた」……現地より移籍後初のオンライン会見

オランダ1部リーグNECに期限付き移籍した小川航基が、現地からオンラインによる会見に応じました。話題がとっちらからないように順番を入れ替えているところもありますが、ほぼ全文を紹介します。

※質問者の所属(質問順)
(A)……共同通信
(B)……神奈川新聞
(C)……ハマプレ
(D)……フリーランス
(E)……NHK
(F)……ニッカンスポーツ

 

■小川 航基

──NECへ入団が正式に決まって、今の心境は?(A)

「メディカルチェックを無事に終えて、正式にサインして発表されて、ホッとしているというか、また新たな挑戦が始まるというところですごくワクワクしています」

 

──もう練習に参加を?(A)

「昨日初練習を終えて、特に深い話はしてないですけど、最初にしては良いコミュニケーションが取れたんじゃないかと思っています」

 

──新シーズンの目標は?(B)

「まずはしっかりと試合に出ることが一番だと思います。試合に出ないと得点を取ることもできないので、しっかりとキャンプから、開幕前から監督にアピールして、得点を取るというところからスタートして、しっかりと出場機会を得る。そこからしっかりとシーズンで、何試合かかるか分からないけど、二桁得点からどんどん伸ばしていけたらと思っています」

 

──日本代表を目指して、ヨーロッパで成長したいところは?(A)

「日本では味わえない球際の強さ、インテンシティの高さというのは昨日の練習からうかがえた。自分のフィジカル的な強さ、メンタル面のところはすごく成長できるんじゃないかと思っているので、しっかりとそこを自分のストロングポイントに変えて、日本代表に入れればなと思っています」

 

──海外移籍を具体的に考え始めたのは?(B)

「プロに入ったときから行きたいと思っていました。ただ試合に出てない選手にオファーが来るはずないですし、なかなか試合に出られなかったので。横浜FCに来て試合に出て活躍できるようになって、現実味を増してきた。横浜FCに来て点を取り始めてからが、一番強く描き始めたタイミングではありましたね」

 

──今年の冬にも声をかけていたチームがあったと思いますが?(C)

「興味を示してくれるクラブはたくさんありましたが、なかなか本腰になるというか契約に至るまでの温度感のクラブはそこまでなかった。NECからは冬にはオファーはなかったと思います」

 

──オランダリーグへ、NECへ移籍の経緯は?(B)

「違う国やチームからもオファーがあって、けっこう悩みましたが、最後は勘というか、感覚というか、オランダという国で、オランダのリーグでプレーしたいという勘みたいなもので選んだ感じはあります」

 

──その“勘”のところ、オランダという国、オランダリーグに魅力を感じたところをもう少し詳しく教えてください。(C)

「さまざまな国からオファーがあって、率直に、僕の人生としてどこの国に行きたいのかというのもあって、その中でオランダってあまり日本人(サッカー選手)もいないかなと。ベルギーやスコットランドだと今はけっこういますけど、それが良いとか悪いとかじゃなくて、あまり日本人がいないところにポンと飛び込んだほうが面白いんじゃないかなという勘だったり(笑)。僕もオランダには行ったことがないし、やってみたいなというところと、クラブがどう考えてるかというのもマッチしたという感じです」

 

──クラブが考えているところというのは?(C)

「僕に対する要求の種類として、ゴール前に専念してほしいというところ。僕自身、得点を取るということを第一優先に考えている中で、そこに集中できるクラブが僕に合っていると思っていたので。このクラブはそこを僕に要求していると思ったので、現実的に考えて得点を取れるんじゃないかという感覚がありました」

 

──あえて日本人のいないところへ飛び込んだ気持ちをもう少し詳しく聞かせてください。(F)

「日本人がいるクラブからのオファーもありました。そういったクラブへの溶け込みやすさ、環境面、生活面でもなじみやすいところがあるのは分かっていましたけど、リーグに日本人も少なくて、クラブに日本人がいないところに行ってみたいと思いました。感覚的なところで、そういうところに飛び込んでいきたいと。そうすれば得るものが多いんじゃないかなと。孤独感を選択してというか、そこで得たものははね上がって返ってくるものがあるんじゃないかなというのが何となく感覚としてあったので、チョイスしました」

 

──オランダリーグのイメージは?(B)

「ベルギーとかはデカくて速くて、テクニックというよりそっちに特化したイメージがありますけど、オランダはフィジカル的なところに加えて、しっかりとパスサッカーを、しっかりとビルドアップするような。フィジカル+テクニック、両方を兼ね備えているリーグなんじゃないかなという印象を今は持っています。ここからそれが変わっていくかもしれないけど」

 

──オランダはデカい人が多いイメージですが、行ってみてどうですか?(C)

「デカいっすね、普通に(笑)。チームメイトはキーパー以外はそこまでデカいのばっかりという感じじゃないですけど、街を歩いてると(平均的に)デカいです。女性でも普通にデカいです」

 

──日本だとどのチームに行っても大型FWだと思いますけど、オランダでは?(C)

「そんなにデカいと思われてないと思う。みんなデカくてゴツいので、だから『大型FWが来た』とかはみんな思ってないと思いますよ(笑)」

 

──これからマッチアップするディフェンダーもみんな190cm超えみたいな世界かと思いますが?(C)

「やっぱりデカいとか速いとか、賢いとか、いろんな種類のCBがいますけど、僕がデカい選手に対しては細かい動きで、プルアウェイの動きとかで、得点を取るために工夫して何ができるかというのを常に考えなければいけないと思う。相手CBの能力を見る力というのはここ最近で長けてきたんじゃないかなと思うので、そこに不安はないですし、相手のCBに対して自分がどういう動きをするのかを考えていければと思います」

 

──NECは去年は12位で、中堅から下くらいの位置づけですが、どんなサッカースタイルですか?(D)

「順位だけでボールを持たれるかどうかは判断できないですけど、僕もNECの試合を何試合も見てないですけど、見た試合の感じでは持たれてる感じもなく、持っている感じもなく、ただゴール前のチャンスが日本よりも多いんじゃないかなという印象がありました。オープンな展開になって、カバーとかもそんなにないんじゃないかなと。だからチャンスが僕の前にけっこうこぼれてくるんじゃないかなというイメージが今はあります。間違いなくゴール前のチャンスは多いんじゃないかなというところで、僕の良さが生きればと思っています」

 

──日本人FWは器用なぶん、中盤のポジションを与えられることも多いですが、1トップとして成功していくためには何が必要だと考えていますか?(D)

「自分の良さはこうなんだということを周りに知ってもらうことだと思います。監督もそうですけど、たとえばトップ下をやらされることがあっても、やっぱりこいつが生きるのはゴール前なんだな、ゴール前に置いておけばこいつは仕事をするんだなというイメージを選手にも監督にも植え付けることができれば、よりゴールに近いポジションで使ってくれると思う。間違いなく大事なのは、自分の良さはゴール前でのプレーなんだということを理解してもらうことが一番なんじゃないかと思います」

 

──斉藤光毅選手が「自分の特徴を分かってもらう期間をいかに短くするかが大事」だと言っていました。小川選手はどうやってアプローチしていこうと、初練習も終えて思いましたか?(F)

「コミュニケーションのところは、しゃべれないですけど、人間と人間なんで、こう『ウェーイ』みたいな感じで(笑)、『こいつ、いいやつじゃないか』みたいな感じで思ってもらえたと思う。初日の練習でも、とにかく自分はゴール前にいて、ゴール前で要求するプレーをひたすら続けました。すぐに自分の良さを分かってもらうためにはどうすればいいのかというのを常に考えながらやれてるというのも、新鮮で楽しいです」

 

──ミーティングはオランダ語で?(F)

「俺とかノルウェーから来た選手がいるので、最初は英語でやってくれましたね。たぶんそのうちオランダ語になるんじゃないかなと思います」

 

──通訳はいない?(F)

「いないです。頑張ります(笑)。今日は10言われたうちの1は分かった感じです(笑)」

 

──今25歳、もうすぐ26歳での海外挑戦は、ユースで一緒だった堂安律や板倉滉選手らと比べても遅いと思いますが?(D)

「僕も最後のスピーチで言ったように、プロに入って2、3年で海外に出て行くつもりでしたけど、ここまでになってしまって、自分自身でも遅い海外移籍だったと思います。でもそれが現実というか、僕自身が招いたことなので。ラストチャンスとも言われる25歳での移籍で、遅咲きとか言葉としてはあるかもしれないですけど、過去は変えられないので、今は自分が海外で点を取って代表に入ってと、どんどんステップアップしていけば問題はないと思います」

 

──彼らからアドバイスとか、リーグの特性とかの話を聞いたりは?(D)

「そんなにないですね。リーグに関してそこまで詳しいことは聞いてなくて、それよりも街がどうだとか、そっちのほうを聞きました」

 

──それは(斉藤)光毅選手から?(D)

「光毅とは面識がなくて、横浜FCのスタッフを通じて連絡を取って、『携帯どうしてるの?』とかそのレベルです(笑)」

 

──去年の上田綺世選手の得点数は気になりますか?(D)

「気になるというか、僕はあいつの動きはすごく参考にしているので、得点がSNSとかで流れてきたらしっかりと確認して、自分に取り入れているというところです」

 

──5年前のトゥーロン国際のメンバーで、アタッカーは遠藤渓太選手を含めて全員がヨーロッパでプレーすることになりますが、ようやく追いついたという気持ちですか?(E)

「海外移籍がスタートラインなのか分からないですけど、それにトゥーロンのアタッカーが誰がいたか憶えてないですけど(笑)、しっかりとヨーロッパのステージで活躍することができれば代表も見えてくるはずなので、しっかりと結果を出していくだけだなと思います」

 

──あらためて、海外でのプレーが“憧れ”から、“活躍しなきゃいけない”というところに変わったわけですが?(E)

「日本が恋しいという気持ちはまったくなくて、僕は早くこの地に足をつけてどんどんやっていきたいという思いでいたので、今は何もかも新鮮で、昨日の練習も楽しくて、こんな気持ちになったのは何十年ぶりだろうといます。ここで試合に出て、活躍して、どんどんステップアップしていけたら最高だなという思いでいます」

 

──横浜FCではエースでしたが、オランダでは助っ人として見られますが?(E)

「やっぱり僕に期待してくれているのは得点だと思うので、数字を伸ばしていければサポーターの方にもチームのみんなにも認められると思うので、今はそこしか見ていないですね」

 

──1年後にどうなっていたいですか?(D)

「僕は『1年目だから』とかいうのはあまり考えないタイプなので。1年目だから仕方ないとか、1年目だからなじむのに時間がかかるとかというのはそんなにないと思うので、1年目から、キャンプから開幕戦から、こいつすぐなじんだなと言われるくらい得点を取っていきたい。最初が肝心なのかなと思うので、頑張りたいなと思います」

 

──ナイメヘンという街はどんなところですか?(C)

「昨日ちょっと歩いてみましたけど、思ったよりけっこうデカくて、食事も美味いですし、オシャレなカフェとかもたくさんあって雰囲気もすごく良くて。今は何もかもが新鮮で楽しいというか、ワクワクしていますね。日本食のレストランもあるみたいなんで、いずれ行こうかなと思ってます」

 

──食べ物は何でも平気ですか?(C)

「そうですね、今のところは。もうちょっとしたら日本食が食べたくなるかもしれないので、サトウのごはんとか持ってきましたけど(笑)」

 

──町野修斗選手は炊飯器を持って行ったそうですが、小川選手は?(F)

「俺はサトウのごはんと味噌汁のみです(笑)。家族が来るまでそれで頑張りたいと思います」

 

──まだ1日ですけどホームシックにはなってなさそうですね。(F)

「はい。なる気配もないです(笑)」

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