混沌J2の今後を展望するLIVE(J論)【4/10(木)21時】

HAMABLUE PRESS

伊藤 翔、六反勇治、山谷侑士、小川航基、イサカ・ゼイン……一次キャンプの選手コメント集3

ハマプレのオープニング・コンテンツ、和歌山キャンプ中の選手たちのコメント集・第3回は1月22日のトレーニング後に集めたものです。クラブから「この時期はまだフォーメーションや誰がどのポジションをやっているというのは伏せてほしい」との要望がありまして、そうした具体的な話はカットしていますのでご了承ください。

 

■伊藤 翔
――去年のこの時期と今年の違いは?
「攻めの形ですね。こうやって攻めよう、こういうところにボールを出していこうというのが明確。明確だと何がいいかというと、みんなが分かっていることで相手より一歩早く動ける。それで相手の裏をとっていけるのがいいこと。それに着手しようとして、体現しようとしている途中。これからどんどん精度を上げていければいいと思う」

――良い守備から良い攻撃というより、まず攻撃で相手を押し込んで、そこから良い守備を始めようという感じに見えます。
「今はキャンプなんで、コンディションの面でも『走って前から行け』という感じもあるとは思うけど、基本的なコンセプトはそっちだと思う。やっぱり目標が昇格だから。中位とかでいいのであれば守って攻めるでもいいかもしれないけど、点が取れないと昇格や優勝は難しい。そこじゃないですかね。マリノスのときも『まず攻撃で点が取れないと優勝はない』というのがポステコグルーの持論だったので。そこをみんな納得してたし、本当にそうだと思う。まずどういうふうに点を取るのか、自分たちで明確にして。もちろん守備は守備で整えていかないと、守れないと勝点を取りこぼすことは絶対にあるから」

――守備もリトリートするのではなく、まず奪いにいくと?
「はい。ミーティングでもそう言ってましたし。どんどん前に人を捕まえにいく守備をしたいと思う」

――面白いサッカーになりそうですね。
「あとは攻撃と守備のバランスを監督が整えていくんでしょう。まだキャンプ途中で疲労もみんなピークなんで動けないけど(笑)」

――ポジションは?
「まあ僕は全然こだわんないんで。サイドバックとかだとキツいけど(笑)、そこは柔軟にやっていければと思います」

――今やってるのは、むしろ得意なところでは?
「そうですね、若いころはやってましたし。全然、問題じゃないです」

――一昨日の練習試合ではガンガンシュートを打ってましたね。
「シュート練習を全然してないんで、打っとかないとと思って。そのうち調整してって、しっかりミートする、しっかり決めるというところは大事になってくるけど。そもそもシュートを打てるところにいる、シュートを打てるところにボールが来るというのが大事で。その回数が多いからそういうふうに見えたんでしょうし。このサッカーやれば、点は入ると思いますよ」

――去年は松本山雅で、後半戦だけで4点取りました。
「欲を言えばもっともっと取りたかったけど、いろんな兼ね合わせのもとでそうなってしまいました(笑)。まあ、コツコツやることですね、また」

――さっきクロスからシュートの練習で、イサカ・ゼイン選手のクロスを松浦拓弥選手が綺麗にボレーを決めました。みんなが盛り上がってる中で翔さんがイサカ選手を捕まえて「あれ、俺にくれよ」って言ってましたね。ああ、ストライカーだなと思いました。
「(笑)。いやでも、そういう冗談チックな要求や、もっとちゃんとした要求もそうだし、言っていくことで絶対にチラッと見るようになるんで。『翔はどこにいるかな?』って。FWは点を入れてナンボだし、前の選手は数字を残していかなきゃいけないんで。いかに自分のところにボールが来るのが大事だから。マツ(松浦)のシュートは素晴らしかったし、あれで試合に勝てれば言うことはないわけだけど、あとで絶対に裏で言うでしょうね。『俺もいたぞ』って(笑)」

――その辺も含めて、点の取り方を知ってるというか、点を取る環境を作っていくわけですね。
「そうだと思いますよ。そこにいるのもそうだし、いくらいい位置にいたってボールが来なかったら点は一生取れないので。だからそこに供給してくれる選手にはコミュニケーションを取っていかないと」

――クロッサーには常に自分のほうを見るよう意識づけさせると。
「そうそう、クロッサーも『どこに上げようかな』って困るときもあると思うんで、そのときは『俺は絶対にここに入るから』って共通認識を作っておけば、回数は増えると思う。あとは自分が、いかにいいコンディションでそこに飛び込めるかです」

 

■六反 勇治
――練習から「GKをしっかり使ってビルドアップするように」と求められていますね。
「シモさん(下平隆宏元監督)のときはボールをしっかり扱うことが求められていましたが、そこからの変化として、よりアグレッシブにゴールに向かうためにポゼッションしているという感じがありますね。優先順位はやっぱりゴールを取ること。その中でヨモさん(四方田監督)の考えているサッカーがあるんじゃないかなという認識です」

――GKとしてはやりがいがある?
「守備に関しても攻撃に関しても、最終ラインとボランチが肝になってくる。そこに対してみんなチャレンジしながらやれている。僕がいた過去2年は和歌山キャンプで試合をやったことがなかったけど、明日が3試合目ということで、そういうコンビネーションをしっかり確認したい。ゲームをやると紅白戦では起きないような現象が相手に起こるので、そこを理解しながら、フォーメーションの優位だったり、自分たちが逆にどうやって変化していけるのかという部分も。フィールドの選手はキツい中でやってるのですごいなと思いますけど(笑)、見てたら楽しい部分なのかなと思います」

――アダウトGKコーチはどんな人ですか?
「日本人らしいブラジル人。日本に長く住んでらっしゃって、日本人の生活に慣れている。陽気な部分はブラジル人ならではの陽気さがあるので、そういったところはすごく助かっています」

――トレーニングメニューもGKコーチによってかなり変わりますよね。そこにはGKコーチの哲学も反映されると思うのですが?
「はい。タキさん(田北雄気前GKコーチ)はどっしりしていて……、タキさんのあの感じをイメージしてもらえれば分かる通りです(笑)。アダウトはもっとブラジル人特有の、しっかりステップを踏んでチャレンジしたりとか、アグレッシブにボールに出ていく感じですね。それは今年のチームのカラーにも合っていると思う。ただ、そこはどっちが良い悪いじゃないですよ。フィールドの選手だってドリブラーがいたりパサーがいたり、ボランチでも散らす選手とつぶす選手がいたりするようなもので。キーパーが4人いて、それぞれがタキさんから学んだことと、今年アダウトから学んでいくものを自分の中に落とし込んでいければいいと思う」

 

 


■山谷 侑士
――横浜FCにはなじみましたか?
「はい。みんな優しいんで、だいぶなじみました」

――一昨日の練習試合で、1本目でのプレーは良かったのでは?
「そうですね、監督のやりたいことを意識しつつ、自分の個を出せたと思います」

――対照的に、ポジションが変わった2本目は少し存在感が消えてしまいました。さらに練習では別のポジションをやっていますね?
「はい。『複数のポジションをやらせる』と監督がみんなに言っていた。一つのポジションじゃなくいろんなところをできたほうが試合に出られる可能性が高くなる。そこは同じくらいのレベルでやっていきたい」

――四方田監督の戦術は?
「今までやったことのないようなサッカーなので面白い。まだまだ質を上げていかないと開幕までに間に合わせないといけないので。普段の練習で高めていきたい」

――仲良くなった選手は?
「亀川(諒史)くん。見た目はマジで悪そうなんですけど(笑)、本当はめちゃくちゃ優しいです。たぶん一番優しいです」

次のページ

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ