「キー坊とはもちろん佑二さんや翔など違うポジションの選手ともいろいろ話をした」(三門)・「五輪代表にはもちろん入りたい」(喜田)+アデミウソン・藤本・ 伊藤他 [鹿島戦前コメント] [2,232文字]
【試合に向けて】
FW 39 アデミウソン
「1stス テージ残り2試合の目標は勝ち点6を取ること。1stステージでの優勝の可能性はなくなってしまったけど、自分たちにはほかに大きな目標がある。年末の優 勝決定戦に出場するためにも勝ち点を積み上げないといけない。最近は自分が一番前で(伊藤)翔がトップ下に入っているので、前とは逆の立ち位置になってい る。でもゲームになればポジションを自由に入れ替えているし、大きく変わらない。鹿島戦は勝ち点3が必要な試合」
エリク モンバエルツ 監督
「まず1stステージの残り2試合をしっかり終えることが大事。そして常にプレーアイデンティティの向上を目指している。1stステージは全体的にポジティブな内容だった。何試合かだけうまくゲームをコントロールできなかった。たとえば山形戦で勝ち点を失ってはいけなかった。ガンバ戦は最後の最後に追いつかれてしまい、先日の甲府戦でも後半のパフォーマンスは良くなかった。でもチームのプレースタイルは出来つつある。
(伊藤とアデミウソンの位置について)伊藤が後ろだ。アデミウソンは相手の裏を取れる特徴がある。前にいたほうが特徴は出る。彼を前に置いて、彼に当ててからスピードある攻撃を出したい。伊藤も裏へのプレーをできるが、もう少し長い距離を走って出て行ける。アデミウソン自身も前でプレーしたいということもある。彼らがゲームの中で入れ替わるのは問題ない。ラフィーニャにもその可能性があるが、まだ運動量が足りない。
(鹿島について)Jリーグの中でトップチームの一つだと思う。私はとてもいいチームだと思う。プレースタイルとしては、しっかりパスをつなぎ、ボールを持ったときは高い位置でプレーする。そしてディフェンスはあまり下がらない。彼らと戦うとき、まずは守備でボールを奪うために高いパフォーマンスが必要になる。鹿島はガンバと比較的似ているチームだと思う。
中村は1stステージ中には戻れないだろう。おそらく2ndステージのスタートからになる。いまは抱えている問題を治してほしい。慌てずにいい準備をしてほしい。これからフィジカルコンディションを上げていってほしい」
MF 28 喜田 拓也
「試合に出続ける難しさや問題を、いま身を持って感じている。試合に出続けなければわからないことだから、自信に変えていきたい。鹿島の柴崎選手と対戦できるのは楽しみ。日本代表でもスタメンで試合に出ている選手だし、いろいろなことができる選手。最近はタイミングよく上がって、高い位置でも仕事をしている。五輪代表にはもちろん入りたいし、選ばれないときでもずっと意識している。行きたい気持ちがないほうがおかしい」
DF 5 ファビオ
「鹿島は歴史あるチーム。いまの調子が悪いとしても、いいチームであることに変わりはない。リスペクトの気持ちを持って戦わなければいけない。誰か個人に注意するというよりも、彼らの攻撃陣は何年も一緒にプレーしているのでコンビネーションが高まっている。そして自分たちは最近セットプレーから失点が続いている。マリノスは守備が堅いチームなのでセットプレーから簡単に失点してはいけない。強い気持ちを持って守りたい」
MF 25 藤本 淳吾
「これからは年間の勝ち点を考えて戦うしかない。ウチはナビスコカップもないわけだから。1シーズン制と考えれば、いまの位置は決して悪くない。ただ、最近2試合は取りこぼして勝ち点4を失っている。しかも無駄なファウルでセットプレーを与えて、もったいない失点になっている。マリノスは守備が堅いと言われているけど、そんなことを言えない失点だと思う。守備が強いなら、そういうところでもしっかりプレーしないといけない」
FW 16 伊藤 翔
「トップ下のポジションは清水でもやっていたし抵抗はない。1トップの位置よりも少し下がった位置から裏を狙うので距離は少し長くなるけど、ボールが出てくる前に準備をしていれば問題ない。ボールが出てから動き出すと間に合わないので、そこは気をつけたい。あとはアデが下がったときは自分が前にいること。そのときに自分まで低い位置にいると中盤で渋滞が起きてしまう。自分から動き出して裏へのボールを呼び込みたい」
MF 6 三門 雄大
「どの位置からプレスをかけていくかが問題。試合がなかった2週間でキー坊(喜田)とはもちろん(中澤)佑二さんや(伊藤)翔など違うポジションの選手ともいろいろ話をした。これは全体の問題だけど、やっぱりアグレッシブな守備は必要だと思う。自分とキー坊の良さを出すという意味でも引いているだけではいけない。プレスに行ってかわされてスペースを使われる怖さはあるけど、だからといって行かなくなるのはダメ。湘南戦でキー坊が高い位置でボールを奪ってゴールにつなげたけど、最近はそういうプレーがまったくない。鹿島の中盤はレベルの高い選手がいるけど、だからこそ守備がポイントになる」
DF 22 中澤 佑二
「勝たないことには何も始まらない。ここ2試合セットプレーからの失点で勝ち点を失っているけど、気にし過ぎたらいけない。セットプレーはどうしても受け身なので、いいボールが入ってきて、いい入り方をされると、やられてしまうことはある。フリーにさせないのは大前提としてあるけど、それよりもCKを与えないことやファウルでFKを与えないことが大事。そのためにもなるべく高い位置でプレーしたい。それがウチの課題」