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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

天皇杯2回戦までちょうど2週間 [十日町キャンプレポート/練習試合 富山戦] (藤井雅彦) -2,552文字-

 

【練習試合リザルト】

日時:6月25日(水)14時30分~
相手:富山(J2)
形式:30分×4本
スコア:4-1(1-0、1-0、0-1、2-0)
得点者:6分兵藤、48分練習生、89分(富山)、100分喜田、112分端戸

 

前日のザスパクサツ群馬戦に続き、25日は同じJ2に所属するカターレ富山と練習試合を行った。形式は同じ30分×4本で、主力と控え選手をシャッフルする形で臨んだ。けが人については群馬戦と同じで、富澤清太郎が左ひざ痛、矢島卓郎は股関節痛、そして伊藤翔が左内転筋痛で出場を回避。ただし富澤はグラウンドに出てきてリハビリを急ピッチで進めている。慎重な調整が求められるが、復帰時期はそれほど先ではなさそうだ。

4-2-3-1_キャンプ1 前回号でも述べたようにキャンプ前半はフィジカルトレーニングに重きを置いていた。そのためどうしてもコンディションが悪く、練習試合ではキレを欠く。それでも前日の群馬戦にくらべれば選手たちの動きは軽くなっており、単純なミスも減っていた。

それについて樋口靖洋監督は「群馬戦はオフ明けで動けない面があった。それにくらべると今日のほうが動けているのは事実だと思う」と現状を語っている。

1~2本目は中村俊輔を中心に兵藤慎剛や小椋祥平、熊谷アンドリュー、さらには練習生としてキャンプに参加している専修大4年の仲川輝人らが効果的なポゼッションを見せた。胆のう炎除去手術を行った中村は順調な仕上がりを見せ、兵藤も群馬戦とは違って前線のレシーバー役として機能。ダブルボランチはボールに関与する意欲が高く、縦パスやサイドチェンジのボールもさすがのレベル。いまの状態面を優先するならば、小椋と熊谷のダブルボランチが公式戦で披露されても不思議ではない。

 
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4-2-3-1_キャンプ3 3~4本目に目を移すと一貫して2列目で起用されている佐藤優平のゴールへの意欲が際立っている。群馬戦では右サイドのクロスから、らしくない(失礼!)ヘディングシュートを叩き込み、富山戦でも同じような場面で惜しいチャンスを作り出した。

ゴール前での精度が最大の課題だけに、それを克服すれば出場機会もおのずと増えるだろう。また、富山戦ではボランチとして出場していたタイミングで喜田拓也がインターセプトからミドルシュートを叩き込んでアピールした。

この2日間はシステムを[4-2-3-1]に固定した。これはFW陣の矢島と伊藤が離脱していることはあまり関係がないようで、樋口監督は「ビルドアップの整理をするところで[4-2-3-1]をやっておきたかった」と明かす。富山戦前の午前練習ではボランチの片方が最終ラインに下がってボールを回す形を徹底するなど、チームとしての共通理解を深めるアクションを行っている。

4-2-3-1_キャンプ4 チームはこのあとも十日町市内でキャンプを行い、28日に大宮アルディージャと練習試合を実施してキャンプを打ち上げる。指揮官は大宮戦でも「メンバーをシャッフルして戦うと思う」とメンバーを固定しないことを示唆。最初の公式戦となる天皇杯2回戦までちょうど2週間だが、チーム作りで慌てることはしないようだ。

 

【コメント】
樋口 靖洋 監督

「練習試合直前まで雷雨だったので晴れてよかった。それに暑くなってよかったと思っている。そういう状況での試合もやっておかないといけない。昨日の群馬戦よりも今日のほうが動けていたと思う。やりたいことに対しての精度は5~6割くらい。人の組み合わせによってできる、できないも少し出てしまう。こうしてメンバーをシャッフルしている中で4本やったら4本とも同じくらいのレベルになるのが一番いいけど、なかなかそうはいかない。昨日だと1本目があまり良くなかったし、今日は3本目がバタバタしてしまった。それでもすべてのゲームで意図していることは見える。クロスに対しては際どいボールを入れていくということ。その狙い目を共有することでセカンドボールも拾いやすくなるし、こぼれてくる場所も予測できる。キャンプの最後の大宮戦も少しシャッフルしてやる。いくつかの組み合わせのところで3~4人の関係性は見たいと思う。システムに関してはビルドアップの整理をするところで[4-2-3-1]をやっておきたかった。FWにけが人がいることはあまり関係ないし、2トップはシーズン中もやっているのでこれからでも問題ない」

MF 7 兵藤 慎剛

「身体は重いけど、それは想像できる範囲内だから問題ない。むしろ厳しくトレーニングしてくれて助かっている。オフが長かったので少し体力が落ちている部分もあるし、いまの順位を考えたら楽観視はできない。あとはゲーム体力を上げていきたい。序盤戦はなかなか試合に出られず悔しい思いをした。その悔しさを晴らすには試合に出て活躍するしかない」

GK 1 榎本 哲也

「練習はたぶんフィールドプレーヤーよりもGKのほうがきつい。フィジカルトレーニングばかりだし、そういうものだから。開幕前の宮崎キャンプよりも今回のキャンプのほうがハードだと思う。あのときは公式戦開幕まで時間があまりなかったので、フィジカルトレーニングも少なめだった。でも今回は時間があるので、みっちりやっている。このキャンプをしのげば、あとは公式戦に向けて調整していくことになると思うので、いまが踏ん張りどころ」

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