底知れぬ鹿島の恐ろしさ。驚異の反発力に屈しかけるも“ボランチとして仮免”の岡崎慎も投入し、辛うじて逃げ切りに成功【J1第7節第1報】

J3の2試合とルヴァンカップの1試合でボランチの経験を積んだ岡崎慎を、短い時間ながら試合を閉じるクローザーとして登場させ、勝てたことも収穫のひとつだ。©Ayano MIURA
戦術の有利不利云々では表現しきれない鹿島の強さを見せつけられる内容――。
4月14日、FC東京は味の素スタジアムでJ1第7節に臨み、鹿島アントラーズと対戦。3-1のスコアで勝利を収めた。
しかし得点差から受ける印象とは裏腹に、鹿島の圧力をどうしのいでいくのか苦心のうえ、辛くも3ポイントをゲットするという、薄氷を踏むかのような白星だった。
◆鹿島の強さ
前半、東京は今シーズンの主要課題としている「守から攻への切り換え」がスムーズに運び、瞬く間に3得点を挙げてリードを広げた。
その3点めが決まった瞬間だった。猛然と鹿島のフィールドプレーヤー全員が集まり、円陣を組む。やや遅れてゴールキーパーの曽ヶ端準も駆けつける。
そこまでの試合展開をリセットして完全に気持ちを入れ替えたことはあきらかだった。こうなったら鹿島は引きずらない。最大限の圧力をかけてくる。
鹿島の強さは、たとえビハインドとなっても、その失点がなかったかのように次の1点を狙いに行く、90分間とアディショナルタイムのなかで同点または逆転にまで持っていき帳尻合わせをする、その鋼の意志にある。
東京は前半の30分までに3得点を挙げたが、これが仇になった。鹿島にしてみれば、逆襲のための時間が60分間も残っていることになるからだ。
60分間をどうしのぐのか。
案の定、反撃の狼煙となる1点をレオ シルバに決められた。後半10分のことだった。林彰洋は「(ミドルシュートの)コースに反応できていただけに、あの失点で相手の
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