サイドハーフ復活の秋。タテの動きで相手を圧倒できるか~田邉草民、東慶悟、長谷川健太監督【今週の小平】
◆6試合ぶりの勝利を狙う
あす9月15日、FC東京はユアテックスタジアム仙台でJ1第26節に臨み、ホームのベガルタ仙台と対戦する。当日は遠征できないファン、サポーターに向けて秋葉原UDXビジョンでパブリックビューイングが実施されることもあり、6試合ぶりの勝利に向け、まさに全東京支援者が注視する一戦となるだろう。

秋葉原ではパブリックビューイングが実施される。
室屋成とチャン ヒョンスの両代表が顔を揃え、けがで離脱していた選手たちも続々と復帰。リーグ戦の中段でコンディションも向上、こうして陣容は整い、気候も涼しくなり、好材料が多いことはたしかだ。しかし今節は相手が強い。自分たちがよくなってきたからと言って勝利が保証されるわけではない。
もともと敵地ユアスタでは特有のラッシュ攻撃に追い込まれる場面が目立っていた東京だが、今シーズンは渡邉晋監督が「立ち位置」という言葉を用い、掲げてきたポジショナルプレーが仙台に浸透。その熟成の度合いを高めている相手に、いっそう苦しめられる結果となっている。J1第2節で初黒星を喫しただけでなく、ルヴァンカップグループステージAグループではなんと同一カード2敗の“カップ戦シーズンダブル”を喰らう有様だ。
長谷川健太監督も、当然、仙台が難敵であるとの認識は強い。

秋の再起動。長谷川健太監督が指揮棒を振るう。
「仙台はリーグ戦の順位が6位。ルヴァンカップでもなかなか勝てなかった相手です。ブロックを形成されると、容易には崩せないので、いかに相手の隙を衝いていくかが重要になります。シーズン前半(第2節)は一瞬の隙を衝かれて失点しましたから、相手に隙を与えないことも重要です。厳しい試合になりますが、力を合わせて勝利を収めたい」
◆仙台に勝つには?
この仙台に勝つには、相手にやりたいサッカーをやらせないようにするしかない。まず出足の速さとプレッシャーの強さで先手を取り、そのうえで攻撃を成功させる、二段階のステップが必要となるだろう。そしてボールを奪うところに加え、攻撃の段階にもコンディションはかかわってくる。なぜなら得点の確率を高めるには、
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