まだまだ止まるわけにはいかない。連勝を伸ばせ。J2をかき回せ。【J2第22節 ベガルタ仙台戦 プレビュー&コラム】(24.6.28)
前節はホームでジェフユナイテッド千葉と対峙し、2対1。小林体制で初の連勝を飾った。21試合を消化して5勝5分11敗、勝点20、降格圏の19位。今節は、アウェイでベガルタ仙台と対峙する。会場はユアテックスタジアム仙台。キックオフは29日(土)19時を予定する。
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▼あれからの栃木をぶつける一戦
仙台とは5月19日の16節で対戦したばかりだ。
小林伸二体制に切り替わった初陣。試合は南野のゴールで先制したが、その後PKを献上して同点とされ、後半にCKから逆転ゴールを許した。
この試合の内容や敗戦は、その後の5試合に活かされている。前回の仙台戦で小林監督が悔やんだのは、先制したあとに引いてしまったことだ。「いい状態のときに下がるな」「それでは2点目を奪えないぞ」。あれから一カ月半が経過するが、この間、指揮官は何度も繰り返し、選手たちは存分に応えてきた。
あの仙台戦以降、チームは後ろ重心の戦いをしていない。アグレッシブにボールを奪いにいき、何度もショートカウンターのチャンスを掴み、相手コートでゲームを進めながら攻撃回数を確保できている。支配率も上がり、シュート数も増えた。相手に背後を取られたときには瞬時に帰陣して凌ぐ粘り強さも発揮できている。
2試合前の大分戦(〇2-0)では粘り強く戦いながら先制し、後半アディショナルタイムに追加点を奪取した。これが14試合ぶりの勝利だった。勝ち方がよく、自信を掴んだチームは前節、3連勝中の千葉をホームに迎え、2対1で撃破した。先制を許し、相手の鋭いロングフィードに晒されながら、それでも前への意志を貫き、前半のうちに同点、そして後半に逆転に成功した。シュート数、決定機の数など内容でも上回った勝利だった。
前回の仙台戦から、チームは小林監督が掲げるチームフィロソフィーを意識の隅々まで浸透させ、それを体現する必要十分なプレー強度も身につけた。
その上で選手たちは現状に微塵も満足していない。なぜならば2連勝してなお19位、降格圏だからだ。自分たちは勝ち続けなければ道が開けない、という緊張状態の中にいることはコメントからも覗える。
「みんなを見ても、全然気が抜けている感じもない」(福島)
「みんなに自信もついてきたと思うけど、でも千葉戦も3点目が奪えたし、なんなら先制点が奪えたと思う。僕らはもっとやれる」(森)
「2連勝したからと僕たちは何も成し遂げていないし、もっともっと積み上げていく必要がある」(宮崎)
今節は、あれからの栃木を、仙台に対して思う存分にぶつける一戦だ。
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