開幕戦で3失点したあとに緩い守備でまたも3失点という厳しい現在地。【J2第2節 モンテディオ山形戦 レビュー】(24.3.4)
2024明治安田生命J2リーグ第2節
2024年3月3日14時キックオフ カンセキスタジアムとちぎ
入場者数 8,592人
栃木SC 1-3 モンテディオ山形
(前半1-3、後半0-0)
得点者:6分 奥田晃也(栃木)、21分 オウンゴール、31分 イサカ・ゼイン、36分 高橋潤哉
気温 10.5℃
湿度 27%
ピッチ 良
<スターティングメンバー>
GK 27 丹野 研太
DF 17 藤谷 匠
DF 2 平松 航
DF 23 福島 隼斗
MF 4 佐藤 祥
MF 7 石田 凌太郎
MF 38 小堀 空
MF 19 大島 康樹
MF 6 大森 渚生
FW 15 奥田 晃也
FW 29 矢野 貴章
控えメンバー
GK 1 川田 修平
DF 33 ラファエル
MF 10 森 俊貴
MF 14 土肥 航大
MF 24 神戸 康輔
FW 32 宮崎 鴻
FW 42 南野 遥海
▼先制するまでは良かったが…
矢野貴章のファーストDFのスイッチの入れ方はやはりうまい。
相手の左CBから右CBへと横パスが入った瞬間、矢野が左CBを背中で消すようにぐるっと回り込みながら右CBへとプレスをかける。
ボールが移動している間は誰もボールをコントロールはできない。つまり、横パスやバックパスが入った瞬間、それがスプリントするタイミングだ。このタイミングを見極めてスプリントのプレスを実行することで、パスの受け手に対してプレッシャーの距離を2,3メートルは短くできる。
相手DF陣がGKまでボールを下げ、GKがボールをコントロールするために視線を落としたとき、これもファーストDFのスイッチを入れる瞬間だ。相手GKは顔を上げてキックしようとしたときには矢野が眼前に飛び込んでくる。これで少しでもキック精度が下がれば儲けもんである。
序盤から矢野のファーストDFのスイッチが効いていた。チームとして相手の右サイド、栃木の左サイドにボールを誘導するという意図通り、矢野がファーストDFのスイッチを入れ、左サイドハーフに入った大森渚生がセカンドDFとして相手右SBにタイトにプレッシャーを掛け、苦し紛れに蹴らせて回収するシーンを作った。
そうした流れから6分にCKを獲得。大森のキックにニアで藤谷匠が競り勝ち、ファーで奥田晃也が押し込み、先制に成功した。
栃木は山形の[4-2-1-3]に対し、さながら[4-1-3-2]という陣形を組んで挑んだ。このいわば“奇策”によって、うまく効率よくプレッシャーがハマっていた。
ただ、こうなったときにベンチの指示を受け、それをピッチ内で即座に修正し、選手たちで同じ絵を共有し、実行に移せてしまうのだから山形は強い。
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