互いに要求する熱量はどこに消えたか?【2023シーズンレビュー①】(24.1.7)
▼不足したのは”要求し合うこと”
昨季の11月中旬、河内総合運動公園陸上競技場。
シーズンを終えた選手たちのトレーニングの雰囲気は穏やかそのものだった。互いに談笑し、笑顔が溢れている。リーグ戦のプレッシャーから解放されたそれが、あたり一面に広がっていた。
その一月ほど前――。
シーズンも最終盤。厳しい残留争いのなかで、チームはトレーニングをファンクラブ会員に公開したが、あたりは水を打ったような静けさだった。選手たちは黙々とトレーニングに向き合い、真剣そのもの。河内のスタンド席に集ったファン・サポーターもあまりの静けさに固唾をのんで見守っていた。
公開されたトレーニングは素走り系のトレーニングだったので、無用に声を出す必要などない。時崎悠監督(当時)も「走り系のトレーニングのときはいつもこんな感じでは」と言っていたが、この2年はずっとそのような雰囲気があった。
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