「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

残留が決まった直後の”問われる一戦”。「前へ」のアグレッシブさで上回り、次こそ勝ち切るゲームを。【J2第41節 東京ヴェルディ戦 プレビュー&コラム】(23.11.4)  

前節はアウェイの岡山に乗り込み、1対1のドローだった。40節終了時点で10勝14分16敗、勝点44、順位は暫定18位。本日、41節の一部のゲームが消化され、21位大宮が敗れたことにより、今季の栃木のJ2残留が決まった。残りは2試合。今節は東京ヴェルディとのアウェイ戦に乗り込む。会場は味の素スタジアム。キックオフは5日(日)14時を予定する。

 

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▼残留決定直後、緩みはもういらない

本日、残留を争う21位大宮が清水に04で敗れたことで栃木のJ2残留が決まった。

直近2試合のように苦しいゲームでも勝点1ずつでも積み上げる姿勢は、シーズンを通して通底していたと感じるが、それがモノを言った。

ただ、喜んでいる場合ではない。あと2試合、栃木は自分たちの試合を見せないといけない。

残留を喜んでいるようでは先がない――。

今季、チームとして共有している言葉だ。指揮官がことある事に繰り返してきた。

明日115日、41節東京ヴェルディ戦は、J2残留が決まった直後の試合になるが、選手たちはきっちりと戦う姿勢を見せたうえで、勝点3を奪い取る必要がある。勝って、水戸と熊本と秋田を負い抜く必要がある。

今季はここまで2連勝が一回限りで、良い状態が続かないシーズンだった。直近の4連敗の原因の一つに緩みが挙げられることは確かだ。今季のチームはどうもメンタリティに左右されるシチュエーションが多過ぎた。

その意味で、残留が決まった直後の明日のゲームは試される局面になる。4連敗後に2試合連続ドロー、現在6試合勝利なし。残り2試合は東京ヴェルディ、ジュビロ磐田と強敵との戦いが続くが、このまま8試合勝利なしで終わるのか? 意地を見せないといけない。

 

対峙する東京ヴェルディは暫定4位。

本日、2位清水、3位磐田が勝利したので、J1自動昇格のためにこの栃木戦は絶対に勝点3がマスト。引き分けた時点でJ1自動昇格の望みが事実上絶たれる瀬戸際にいる。

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