「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

これまでの課題をまるまる活かして鬼門アウェイで勝点3を掴み取る。【J2第31節 V・ファーレン長崎戦 レビュー】(23.8.20)

2023明治安田生命J2リーグ第31節

2023年8月19日19時キックオフ トランスコスモススタジアム長崎

入場者数 5,722

V・ファーレン長崎 1-2 栃木SC

(前半1-0、後半0-2)

得点者:29分 フアンマ・デルガド(長崎)、68分 根本凌(栃木)、89分 大島康樹(栃木)

天候 晴れ
気温 27.9℃
湿度 86%
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 41 藤田 和輝
DF 15 岡﨑 亮平
DF 16 平松 航
DF 6 大森 渚生
MF 3 黒﨑 隼人
MF 7 西谷 優希
MF 24 神戸 康輔
MF 30 福森 健太
FW 37 根本 凌
FW 99 イスマイラ
FW 38 小堀 空
控えメンバー
GK 1 川田 修平
DF 21 吉田 朋恭
DF 33 ラファエル
MF 31 石田 凌太郎
MF 8 髙萩 洋次郎
FW 19 大島 康樹
FW 29 矢野 貴章

61分 黒﨑→石田
61分 小堀→大島
74分 神戸→髙萩
83分 福森→吉田
83分 根本→矢野

 

▼前半は途中からプレス連動が空転した

長崎空港に降り立ったとき、ムワッとくる九州の夏を感じた。暑さはもちろん、湿度の高さがくる。これが南九州や沖縄になると呼吸も苦しいほどに湿った空気の塊が口に飛び込んでくるが、それに比べればまだましだった。

トランスコスモススタジアム長崎の記者席に座っているだけでも汗が噴き出てきた。前半はかなりボールを動かされてしまっただけに、後半はかなりきついぞ、の見立てをするほかない展開だったが、選手たちはタフだった。今度こそ、逆転勝ちに成功である。

 

11試合ぶりにスタメンのピッチに立った神戸はセカンドボールを奪うと逆サイドを向いてボールを散らし、前が空けば鋭い縦パスをねじ込んだ。

神戸に促されるように左サイドを駆け上がった福森が果敢に仕掛け、根本とイスマラの2トップを目がけたボールからゴールに迫る。それが序盤の流れだった。

15分には大森のCKにイスマイラがニアでドンピシャで合わせたが、ボールはわずかに右へ。最初の決定機だった。

 

徐々に雲行きがおかしくなったのは20分を迎える頃からだ。序盤の一進一退の攻防が過ぎると、長崎が落ち着いてボールを動かし始めた。

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