「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

継続の強みが見えたのは守備。攻撃は課題が引き続く。【J2開幕節 ロアッソ熊本戦 レビュー】(23.2.20)

2023明治安田生命J2リーグ開幕節

2023年2月19日16時キックオフ カンセキスタジアムとちぎ

入場者数 6,882人

栃木SC 1-1 ロアッソ熊本

(前半0-0、後半1-1)

得点者:68分 石川大地(熊本)、90+1分 森俊貴(栃木)

天候 晴れ
気温 13℃
湿度 67
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 41 藤田 和輝
DF 23 福島 隼斗
DF 15 岡﨑 亮平
DF 5 大谷 尚輝
MF 7 西谷 優希
MF 3 黒﨑 隼人
MF 8 髙萩 洋次郎
MF 4 佐藤 祥
MF 6 大森 渚生
FW 37 根本 凌
FW 10 森 俊貴
控えメンバー
GK 1 川田 修平
DF 30 福森 健太
MF 13 植田 啓太
MF 24 神戸 康輔
MF 45 安田 虎士朗
FW 19 大島 康樹
FW 32 宮崎 鴻

61分 根本→宮崎
69分 髙萩→植田
69分 大森→大島
83分 西谷→神戸
83分 黒﨑→安田

 

▼守備は堅調、継続の強みあり

声出し応援が全面解禁され、およそ3年ぶりに『突撃』がスタジアム中にこだました、2023シーズンの栃木SCの初陣。

ベールに包まれていた栃木だったが、蓋を開けてみれば守備は問題なし、攻撃は課題が引き続いている、と印象づける開幕戦だった。

まず守備については、1失点したりポスト直撃弾を2発食らったりしたが、もちろんそれらのピンチすらなければいいが、総じて概ね問題がなかったように思う。

最終ラインは右から福島、岡﨑、大谷の並び。プレシーズンから練習でもこのセットで並ぶことが多かったが、非公開となったトレーニングマッチでもこのセットで場数を踏んでいたのだろう。

岡﨑はグティエレスの穴を卒なく埋めたと言っていい。相手のラフなボールを収められるし、頭で繋げるし、ビルドアップの際の立ち位置も気が利き、ボールが入れば相手を引き付けてからパスを送りながら受け手に余裕をもたらした。琉球仕込みの強みが見て取れた。

心配なのはケガだけだが、大谷とともに頑張って1シーズンを乗り越えてほしいところ。

 

福島は前半こそチームとともに慎重な立ち回りだったが、ハーフタイムにチームとして「前へ」を強調された後半は、立ち位置を右ウイングバック黒﨑とともに一つ「前へ」踏み出し、攻撃参加する走力を見せ、間を通す縦パスからもチャンス創出の起点になれていた。平松航とともに右CBのポジションを厚くするのに十分な戦力であることを示した。

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