「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

今節は「声出し応援運営検証対象試合」。ファン・サポーターの応援を背に、我慢強く戦い、鋭いカウンターを突き刺し、勝利を手繰り寄せよ。【J2第29節 徳島ヴォルティス戦 プレビュー&コラム】(22.7.29)

前節はホームでレノファ山口に2対1で勝利。直近5試合で3勝を挙げるなどチームは好調だ。そして今節は連続ホームで戦える。迎える徳島ヴォルティスは、前回対戦で苦戦しながら1対0で勝ち切った相手。今節は「声出し応援運営検証対象試合」であり、ファン・サポーターの声援を背に、スタジアムが一体となって連勝を掴み取りたい一戦だ。今節はカンセキスタジアムとちぎにて18時にキックオフを迎える。

 

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▼前回対戦同様、焦れずに戦う姿勢が必要

今季もシーズンの3分の2を消化し、残りは14試合。直近5試合は311敗。チーム状態は良い。このまま残り14試合を走り抜けたい。

前節山口戦(〇2-1)は14分までに2点を先行できたことがモノをいった試合だった。

前半は攻撃も守備も良かった。だが後半はベースとなるべき守備が崩れ、ペースを持っていかれた。相手のシステムの変化に対応するまで時間が掛かったことも含めて「改善の余地がある」(矢野)という試合だった。勝点3を奪い取りながらも、勝って兜の緒を締めよ、というゲームにできたことはプラス材料か。

今節、ホームに迎える徳島に対して守備が後手に回るようだと苦しくなる。前回対戦は耐える時間が長くなりながら、60分過ぎに流れを引き戻し、65分に黒﨑のクロスから矢野が決勝ゴールを奪い切って勝利した。矢野の見事というほかないボレーが、徳島の名手GKスアレスの牙城を打ち破った。当時、苦しんでいたチームが10試合ぶりに挙げた勝利だった。

 

今回は真逆だ。チームとして好調を維持して迎える一戦ながら、時崎監督はあえてというべきか「苦しい試合になる」と見立てを語っている。

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