「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

試合終盤の失点にまつわる考察とすでに講じられた一手。【天皇杯ラウンド16 京都サンガF.C.戦レビュー】(22.7.14)

第102回全日本サッカー選手権大会

2022年7月13日19時キックオフ カンセキスタジアムとちぎ

入場者数 2,376人

栃木SC 1-2 京都サンガF.C.

(前半1-1、後半0-1)

得点者:6分 豊川雄太(京都)、36分 宮崎鴻(栃木)、90+3分 イスマイラ(京都)

天候 曇り時々雨
気温 23.6℃
湿度 79
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 41 藤田 和輝
DF 38 小堀 空
DF 20 三國ケネディエブス
DF 22 小野寺 達也
DF 30 福森 健太
MF 10 森 俊貴
MF 33 磯村 亮太
MF 24 神戸 康輔
MF 18 大森 渚生
FW 32 宮崎 鴻
FW 21 トカチ

控えメンバー
GK 25 青嶋 佑弥
DF 35 鈴木 海音
MF 4 佐藤 祥
MF 7 西谷 優希
MF 17 山本 廉
MF 23 植田 啓太
FW 9 瀬沼 優司

46分 宮崎→山本
46分 森→鈴木
70分 トカチ→植田
80分 神戸→佐藤
80分 磯村→西谷

 

▼内容で上回り、結果を持っていかれる

試合後には京都の曺貴裁監督も選手たちも「栃木さんはいいサッカーをしていた」と口を揃えていた。「僕らは満足できる内容ではなかったけれど、それでも勝ったことが大事」などと付け加えながら。

内容では優勢に進められた試合だった。チャンスの数も、シュートの数も上回ったが、結果は京都が持っていった。今季、栃木が上位相手と戦うときによく見てきた光景だ。

6分にミスを突かれて先制されたが、36分に宮崎がプロ初ゴールとなる同点弾を叩き込み、折り返した後半も栃木優勢の展開だった。

栃木が京都ボールに圧力をかけ、京都にロングボールを蹴らせ、CB勢やボランチ勢が回収。そしてプレスを掻い潜りながら京都ゴールに向かっていく。京都に攻め手を作らせないゲーム展開に持ち込めていた。

57分、劣勢の京都がCB麻田を投入すると布陣を3バックに変え、ミラーゲームに持ち込んできた。

「マークを合わせたことで、相手のシャドーに背中から当たれるようになったと思う」(京都・曺監督)

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