「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

厳しかろうと何だろうと勝ちは勝ち。【J2第27節 愛媛FC戦 レビュー】(21.8.30)

2021明治安田生命J2リーグ第27節

2021年8月29日19時キックオフ ニンジニアスタジアム

入場者数 1,770人

愛媛FC 0-1 栃木SC

(前半0-1、後半0-0)
得点者:9分 畑潤基(栃木)

天候 晴れ
気温 26.6℃
湿度 65%
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 50 オビ パウエル オビンナ
DF 33 黒﨑 隼人
DF 5 柳 育崇
DF 36 乾 大知
DF 49 溝渕 雄志
MF 14 西谷 優希
MF 44 谷内田 哲平
MF 25 佐藤 祥
FW 32 畑 潤基
FW 31 豊田 陽平
FW 34 有馬 幸太郎
控えメンバー
GK 1 川田 修平
DF 22 小野寺 健也
MF 10 森 俊貴
MF 23 植田 啓太
FW 19 大島 康樹
FW 27 五十嵐 理人
FW 29 矢野 貴章

61分 谷内田→森
61分 有馬→矢野
84分 畑→大島
90+2分 西谷→小野寺

 

▼前半は「良い守備から良い攻撃」を体現

80分過ぎに愛媛に4回ほど決定的な場面を作られているので、最後の時間帯の印象に引っ張られてしまうが、ずっと勝てていないチームが勝つときはあんな感じかなあと思う。

75分くらいまではそれほど悪くない、むしろ良いゲームだった。

後半アディショナルタイムも含めた最後の20分間に厳しくなってしまったのは、後半の攻撃精度が落ちて守備の時間が長くなったこと、体力的にも落ちて厳しくなったこと、などの影響があったはずだ。

14節琉球戦以来の出場となり、自身今季初のフルタイム出場となったCB乾も「最後はきつかった」と告白しており、乾が個のところで持っていかれてしまった場面から決定機も作られている。

試合当日の松山市の日中は30℃越え。長距離移動を要するロングアウェイの愛媛戦。愛媛は中6日に対して栃木は中3日の3連戦の最終戦。そして相手の愛媛も絶対に負けられない戦いだった。

ラスト20分間に影響する要素は多分にあったと感じるが、栃木には運も味方し、何とか勝ち切った。そして勝ち切ったという事実は大きい。

 

スタメンを見たときに、前線の選手起用や最終ラインにCB乾を起用していることから、ハイプレス・ハイラインはいったん保留する可能性もあるのかと見たが、蓋を開けてみればなんのその、いつもどおりの栃木だった。

「ヤチ(谷内田)にしても(有馬)幸太郎にしても、プレスのスピードはもしかすると遅いかもしれないが、だからこそみんなでプレスを合わせようと。行くときと行かないときを合わせようと」(田坂監督)

確かにピッチ上で意識を合わせようとする姿勢はうかがえた。DFラインの乾がハイプレスに連動するべくハイラインを設定するために「声を掛け合わないとラインは高く保てない」とDFラインを引っ張っていた。

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