【レビュー】栃木SC J2第34節京都サンガ戦 局面バトルで完勝し、栃木らしい先行逃げ切り。
2018明治安田生命J2リーグ第34節
2018年9月22日17時キックオフ 京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球戯場
入場者数 5299人(うち栃木サポーターはメインスタンドに約100人、ゴール裏に約150人、合計約250人)
天候 晴天、無風
気温 25.5℃
湿度 60%
ピッチ 良芝、乾燥
京都サンガ 0-2 栃木SC
(前半0-2、後半0-0)
得点者:18分 福岡将太(栃木)、27分 アレックス(栃木)
<スターティングメンバー>
GK 1 竹重 安希彦
DF 42 パウロン
DF 19 服部 康平
DF 17 福岡 将太
MF 29 川田 拳登
MF 5 ヘニキ
MF 11 岡﨑 建哉
MF 26 夛田 凌輔
FW 49 アレックス
FW 14 西谷 和希
FW 37 浜下 瑛
控え
GK 33 石川 慧
DF 27 久富 良輔
MF 6 古波津 辰希
MF 2 西澤 代志也
MF 20 端山 豪
FW 16 榊 翔太
FW 13 上形 洋介
横山雄次監督
ファーストボールとセカンドボールのバトルで優位に進めた序盤
序盤から双方、長いボールからセカンドボールを争う、陣取り合戦の様相を呈したが、主導権を握ったのは栃木だった。
4分、カイオに収まりそうになるボールに対し、背後からパウロンが激しくチャージ。カイオが足首を握りながらその場にうずくまる。
このゲームの重要ポイントに対する、パウロンの先制パンチである。
11分、中盤にこぼれたセカンドボールに対し、栃木でストロングスタイルに磨きがかかる岡﨑建哉が頭から突っ込み、相手のアフター気味のファウルをもらう。
13分、京都のカイオへのファーストボールの競り合いでパウロンが競り勝ち、こぼれたセカンドボールを岡崎建哉が身体を張って強奪、西谷和希へ繋げて攻撃チャンスの芽を作った。
「まずは局面のファーストボールバトル、セカンドボールバトルが大事になる」
試合前、指揮官が強調したテーマに対し、選手たちが忠実に、気持ちを見せていく。
対する京都はカイオとジュニーニョの2トップを配した3-5-2の布陣。
予想どおり、最終ラインから長いボールを多用するストロングスタイルに変貌した京都だったが、ジュニーニョの役割が中途半端な印象を受けた。背後へ抜けてボールを引き出すわけでもなく、下がって間で受けるでもなし。
時折、2シャドーの一人である小屋松知哉が栃木のDFラインの背後へ抜けてボールを引き出そうとしていたが、タイミングよく効果的なボールが入ることはなかった。
京都の序盤の狙いは、カイオとジュニーニョの2トップが前線で起点を作りながら押し込む、というシンプルなものだったと思われるが、上記のとおり、栃木はパウロンを中心に自由にやらせなかった。
京都は、小屋松知哉と金久保順の2シャドー、庄司悦大の1アンカーという布陣。前線で2トップが起点を作り、前に人数をかけて押し込むことを想定したものだと思われるが、これは中盤を制圧しようとする栃木にとって吉だった。
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