【Column】栃木SC 感覚的、右脳的な藤沼拓夢のコメントから見えるもの。
感覚的、右脳的、文章を書かせたらうまいと思う。
藤沼拓夢が面白い。そのコメントが。みずみずしい。なかなかいないタイプだと思う。
たとえば、前節の試合後に話してくれたこのコメント。
――(ゴールを決めたシーンの)その前に決定機もありました。相手GKにセーブされましたが、あの時間帯はどういう心境でプレーしたんでしょう。
「あの一本を外して、そのとき1対0でした。もちろん決めたかったし、どっちに転ぶかわからない苦しい状況でしたので、悔しい気持ちでした。でも、そのあとに自分たちのCKになったときに、色んな選手に声をかけてもらって、まだ次があるよ、と。菅ちゃんとか声をかけてもらったんで、そのおかげはありますし、そこで冷静になってゴールを決めることができたのかなと思います」
僕は「どういう心境でプレーしたんでしょう」と、かなりアバウトな聞き方をしているのに、藤沼は、自分でシュートを外したあとにCKになり、そのときに周りの仲間たちが「まだ次があるよ!」と励ましてくれた、というシーンをこちらの脳裏に絵が浮かぶように話してくれている。
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