「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【インタビュー】栃木SC 入れ替え戦の舞台も落ち着き払う吉満大介。「(第二戦は)90分で2点取ってゼロに抑える。それがまず大前提」

相手をリスペクトし過ぎることはない

 

入れ替え戦第一戦のプレーも普段どおりだった。

両手を一杯に広げてシュートコースを防ぐ。その身体に当たっていなければゴールインのシーンもあっただろうが、しかし当てるのだ。

「練習でやっていることを100%で出せれば問題ないと思っているんで」

緊張はほとんどしない。頼もしい。

 

こういう入れ替え戦の勝負に突入すると、近視眼的な視点でしか物事を考えられなくなりがちだが、ふと、一歩引いた視点で見てみると、大卒2年目のGKが堂々とJ2昇格を懸けてプレーできている事実は、近い将来への希望でしかない。

3年目の坂田良太も入れ替え戦第一戦で急きょスタメンながら堂々とプレーした。1年目の西谷和希も、古波津辰希ももっと見てみたい。きっとやれるタフさを彼らは持っている。みんな栃木採用の生え抜き選手たちだ。見守る側はその奮闘を、大きな親心をもってしっかりと見届けるくらいスタンスのほうが、強張った身体から一息抜けていいのかもしれない。なぜなら彼らの成長はこのクラブの希望でしかないのだから。

 

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