「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【無料記事】【マッチレポート】栃木ウーヴァ JFL開幕4連敗。勝利への光明はあるか。

 

3試合連続4失点と守備が崩壊

 

試合終了後、最後までピッチに残り、激戦でできた芝生面の穴埋め作業を続けていた栃木ウーヴァ・堺陽二監督。その背中からは、苦悩の色がうかがえた。

 

4節まで終わったJFL。栃木ウーヴァは、未だに勝ち星がなく、勝ち点も0。ここ3試合連続4失点と守りの崩壊が影響し、最下位に沈んでいる。

327日のアスルクラロ沼津戦は、前節に続いて先制点を奪ったものの、軽率なプレーからゴールを許してしまい追いつかれる。更にシュート練習でも見ているような「どフリー」の状態でヘディングを決められ、簡単にリードを許してしまう展開。

反撃が期待された後半も、立ち上がり早々にリードを広げられ、34分には「まずはゴール」という思いでプレーする沼津に、GKの頭を超えるミドルシュートを決められ、4点目を失った。

 

試合後の監督会見で「スタメンを選んだのも戦い方を選んだのも自分。敗戦は自分の責任」と全てを背負ったような面持ちで話した堺監督。サッカーというスポーツで4失点というのはそうあることではなく、しかも同じリーグの戦いでそれが3試合続くとなると、指揮官の苦悩が計り知れないものであることは間違いない。

 

ただ、ウーヴァは、4戦連続でゴールを奪っており、開幕からの4試合で5得点は、16チーム中7番目。「自分たちの意図する表現はできてきている」と堺監督は話し、4連敗の中からも、勝利への光明を手繰り寄せようとしている。

失点の多さは、シーズン前のトレーニングマッチで良い動きを見せた選手のケガでの離脱が響いているのも確かだが、だからと言って、黒星を続けることは許されない。

 

堺監督は「勝てない中、声を枯らしてのサポーターの応援には感謝する」とも言った。スタンドの期待に応えるためにも、3日のHonda FC戦では何としても今季初勝利をものにしたい。

(文・写真 編集部スタッフ)

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