「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【レビュー】栃木SC トレーニングマッチ町田ゼルビア戦、よく走り、激しく闘う。今季二戦目の内容は上々。

5日、栃木SCは町田ゼルビアと今季二戦目となるトレーニングマッチを行った。結果は以下のとおり。

 

30分4本

0-1 得点:町田ゼルビア

0-0

1-1 得点:ジャーン・モーゼル、町田ゼルビア

0-1 得点:町田ゼルビア

 

合計1-3

 

 

1,2本目のセットも、3,4本目のセットも徐々に盛り返すだけのパワーと集中力を発揮

 

この日は304本。1本目の序盤の流れは、正直、2日前のホンダロック戦とあまり変わらないなあという印象があった。

 

町田の前からのプレスに押し込まれてしまい、逃げるためのロングボールを蹴らされてボールをロストする、という展開が続く。

 

5分、自陣に押し込まれた状況で町田にロビング気味の高いボールをゴール前に放り込まれると、ゴール中央の落下地点で相手に競り負け、ダイビングヘッドを押し込まれて失点。

 

「一本目、風下になったときには守備陣は8割9割ディフェンスのことを考えてやればよかったのかなと」

 

山形辰徳がいうように、確かにこの日は肌を突き刺すような強い風がピッチ上に流れていて厄介ではあった。たとえば、相手のロングボールに対して、CB坂田良太が目測を誤り、ヘディングを失敗して後ろに反らしてしまうシーンがあった。

 

「良太、安すぎるぞ!」

 

山形からそんな檄が飛ぶ。風下の影響でボールが伸びた影響もあったのだろう。だが、1本目の序盤は栃木のセンターバック陣がボールを前へ跳ね返せないシーンもあり、また、町田の前へのプレスの意識も強く、押し込まれ、なかなか前へ出ていくことができなかった。

 

1本目序盤の悪い流れのなかでは、左サイドの西谷和希が単独でのドリブル突破で前への推進力を出すのが精一杯。

 

ただし、1本目の20分過ぎくらいから、栃木の選手たちの出足が良くなり、球際のファイトで上回るシーンが出てきた。そして上形、大石ら前線の選手たちがファーストDFとしてボールへアプローチに行ったあと、セカンドDFとなる廣瀬浩二や西谷、ボランチの菅和範らがインターセプトに成功するシーンも出てくるようになった。 

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