「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【トピックス】『新人だった!』〈5〉 井出遥也編(20.6.6)

『新人だった!』第5回は、今季、モンテディオ山形から新加入の井出遥也選手です。ジェフユナイテッド千葉のアカデミーで育ち、2012年、トップに昇格。その頃から高度なテクニックは異彩を放っていましたが、ルーキーイヤーはリーグ戦の出場はなく、天皇杯に2試合出たのみで終わりました。
チームの全体練習が再開された現在、「開幕の時点では、故障から復帰してギリギリ間に合わせた状態。痛みがなくやれているのが一番ですね。中断期間を利用し、戦術理解もかなり深めることができました」と明るく話しています。

***

自分にとっては、ユースとプロの差を思い知らされた1年でしたね。この世界はそんなに簡単じゃない、プロはこんなに違うんだと。練習にいきたくないなあと思ったのは、初めてのことだったと思います。

ボールを扱う技術自体は通用していたかもしれませんが、それ以外に足りない部分が多すぎて。体格差やフィジカル、プレーのスピード感に身体が追いつかなかった印象です。

戦い方の違いに戸惑った面もありますね。ユースでは自分が中心で、ボールをずっと握ってゴールを目指すスタイル。監督の(菅澤)大我さんにサッカーを教わり、立ち位置やボールの動かし方など、ひょっとするとプロより細かい戦術のなかでプレーしていたんです。

一方、トップでは戦術面より個の部分がよりクローズアップされ、個人で相手をはがしたり、局面を打開する仕事が求められる。サッカーが合う合わないという話ではなく、そもそも当時の自分がプロのレベルが達してなかったんだと思います。1年目、僕と(町田)也真人くんはチームから外れ、個人練習をずっとやっていました。

(残り 1178文字/全文: 1866文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ