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「ゼルビアTimes」郡司聡

黒田剛監督「歴史を変えるためにも、一瞬たりとも甘さを見せるなと強調してきた」+吉田謙監督、鈴木準弥【ブラウブリッツ秋田戦/試合後会見コメント+α】

■明治安田生命J2リーグ第26節
10月14日(土)14:00キックオフ
ソユースタジアム/3,004人
ブラウブリッツ秋田 1-2 FC町田ゼルビア
【得点者】秋田/41分 才藤龍治 町田/11分 荒木駿太、45+6分 下田北斗

勝利後の歓喜の輪。夢のJ1まで、あと1勝だ

○黒田剛監督
–まずは試合の総括をお願いいたします。
「これは私個人の話になりますが、この東北の地は30年近く住んできましたし、青森山田高で戦っていた時代のゆかりの地でもあります。またこのスタジアムでは何度も試合をしてきました。ここでしっかりと勝つことができたのをうれしく思います。今日の試合は代表選手たち、特にFW陣がいない中で選手たちが勝ち点3を取ってくれたことをうれしく思います。勝利をつかみ取った選手たちを称えたいです。立ち上がりはセットプレーのこぼれ球から点を取りましたが、逆にセットプレーからニアサイドで合わされるという甘さが出てしまいました。ただその中でも前半の終了間際に下田北斗がゴールを決めてくれたことで後半に向けて奮起する材料になりました。

今、町田が歴史を変えようとしている中で、それを変えるのは簡単ではないと選手たちにも言い聞かせてきました。歴史を変えるためにも、一瞬たりとも甘さを見せるなと強調してきました。リードしている展開だったため、後半は守勢になることは覚悟している中で、長いボールもクロスボールもはじき返し、全部のルーズボールを自分が拾うんだぐらいの気持ちでやってほしいと選手たちに話していました。その結果、選手たちがミッションを遂行してくれました。また選手たちの優勝や昇格への思いが最後のホイッスルまで途切れることなく続いたことが、今日の勝利につながりました。今日の勝利は選手に感謝したいですし、ここまで応援に来てくださった約300人のファン・サポーターの皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございました」

 

–前節の甲府戦から3バックを継続しましたが、その意図は?
「4バックで失点をちょっと重ねていたので、3バックにすることで責任をハッキリとさせました。また[4-4-2]でやっている時にどうしても(ミッチェル)デュークが入っている状況の中で1.5列目のボールを拾われてカウンターを食らう展開になっていましたし、守勢に回る時間が続いたものですから、セカンドボールを前向きに拾う形で相手のSBの背後を突く形を作りたかったために形を継続しました。できるだけそこに対する意識を持たせて、人を配置させながらセカンドボールを拾える状況を作ることを意図していました。また後ろは相手と同数になっても良いので、マッチアップを明確にすることで自分たちの戦い方をハッキリさせられるだろうという狙いの下、継続してきました。1失点こそしましたが、最後まで最終ラインとGKで連係を取りながら、最少失点で終えることができたのは評価できることです。3バックと4バックを併用できるということは、相手との噛み合わせを良くするために、状況次第で選手たちの起用法や組み合わせを変えることができます。相手からすると、焦点を絞りにくくさせている状況ができていると思います。また同じメンバーで4バックでも3バックでも対応できることにより、相手に推測されにくくなります。やっとここにきて色を変えてできるようになりましたし、その中で勝てたことは、大きな効果が出ていると感じています」

 

–前線で起用した荒木駿太選手と沼田駿也選手の活躍が素晴らしかったです。彼らに期待したことは?
「相手にとって嫌なことはシンプルにSBの裏を使われることだったと思います。ラインを下げさせられること、またクリアされたとしても自陣からは遠いため、ロングスローを放り込まれることやCKにはつながらないですから、そのために太田宏介や鈴木準弥ら、配球力の高い選手たちを起用しました。守勢の時間はありましたが、長いボールで押し込まれても、そこをはね返してセカンドボールを回収し、またこちらが押し込む状況を作れば、相手にとって深いエリアを使えることにより、カウンターやセットプレーの回数を減らす効果も見込まれます。

ただ1点を取ってからはやや後ろに重たくなったことでファウルが増え、セットプレーやロングスローを与える機会が増加しました。状況を改善しようと、ハーフタイムには前へ出て行くことを指示しましたが、結果的に押し込まれてしまいました。ただこういう試合を勝ち切ることが自信にもつながっていくでしょう。今後もこの試合を耐え抜いたメンタル、姿勢を一つの物差しにしながら頑張っていきたいです」

 

–下田選手の決勝点が決まる前にもセットプレーのクリアボールが下田選手のところに良くこぼれて来ていました。狙っていた形なのでしょうか
「練習していた形そのままでした。決めたのは右足のシュートでしたが、利き足である左足のシュートも含めて、3本ほど決めるチャンスはあったと思います。右足のシュートは力が入らなかったのが良かったのか。自分のマークを外してしまい、失点をした罪悪感があのようなシュートにつながったのかもしれません。自分のミスを帳消しにするあたり、さすがベテランプレーヤーだなと感じました」

 

–GKを含めた最終ラインの人選のポイントは?

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